INSTANT KARMA

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能年玲奈 メモ

“久々に来たBig Wave”という感じの期待の新星能年玲奈さんについて、現時点で分かっていることを備忘録的にまとめておく。

 

関係者の談話:

「彼女には作為がない。お芝居もそんな感じで、びっくりしましたし、いまだにびっくりさせられます。すごい才能、すごいポテンシャルだと思う」(「あまちゃん」制作統括 訓覇圭プロデューサー)

「ひと言で言うと“ピュア”。子供っぽく見えるうえに、少年ぽさも兼ね備えている。芸能界でやっていけるのかと思わず心配してしまうようなタイプです。見ている男性陣に『俺が守ってやらなければ』と思わせる無防備さを持っています」(アイドル評論家の北川昌弘氏)

「1つの質問をするたびに『はっ!』と口に出しながら我に返り、背筋をピンと伸ばして答えるんです。しかも、黒目がちなキラキラした瞳をキョロキョロさせながら上のほうを見上げ、しばらく考え込む。数秒間、時には数十秒間考えたあとにゆっくりと自分の言葉で一生懸命答えるんです。コミカルでかわいくて。業界内でも、『ダイヤの原石が発見された』と話題になっています」(能年にインタビューをしたことのある芸能ライター)

「現場では能年さんは『度胸のある不思議ちゃん』と呼ばれています。気さくで写メなんかも一緒に撮ってくれますが、真面目で超の付くマイペース。そんな姿にスタッフも共演者もメロメロです」(NHK関係者)

「(能年に)本当にみんなとろけちゃう。この表情を見ていると出演者全員とろーっとなっちゃう」(「あまちゃん」で共演する宮本信子

「本当に赤ちゃんみたいなかわいい顔を毎日見られて幸せな気持ちになる」(母親役の小泉今日子

「実際、そのキョンキョンは能年をかなりかわいがっていて、能年がNGを出しても怒るどころか励ましています。失敗してたまに舌をペロッと舐めることがあるそうですが『本当にかわいい』と現場の若手スタッフの士気も上がりっぱなしです」(NHK関係者)

「とにかく感性がいい。女優としての潜在能力はかなり高いんじゃないでしょうか。普段は控えめでおとなしい子なんですが、いざカメラが回ると、どんなシーンでも萎縮せず、はつらつと演じていて、もうアキにしか見えない。2~3月の久慈市ロケでは、本当に寒くて雪も積もっていたんですが、夏のシーンだから半袖。それでも弱音を吐かずにやっていました。彼女の笑顔一つで、現場は和んでしまうんですから、すごい求心力ですよ」(「あまちゃん」で共演するでんでん)

「彼女は円形脱毛症になるくらい、周囲に気を遣っている。スタッフや共演者から指示を受けると、素直に「はいっ」と従う。共演者やスタッフから「とってもいい子」という声が上がっている。」(NHK関係者)

「芝居のことや、現場でのふるまいなど、色々悩みもあるみたいで、『尾美さんは若い頃どうされていましたか』と夜中にメールで相談されたこともありました。俺はこうだったけど、気にしなくていいんじゃない、と返信したんですが、頼られて嬉しかったですね」(父親役の尾美としのり

「東北ロケのとき、能年さんのマネージャーさんとの雑談で『だるまって本名なのかな、って能年が言ってましたよ』と言われて、だるまなんて本名あるわけないじゃないですかって笑ってたんです。その数日後、能年さんが『だるまさん、だるまさん、はははっ』って私に寄ってくるんですね。具体的なことは何も言わないんですが、あ、これはあのことだ、と思って『だるまというのはステージネームです』って答えたら『へへへっ』って喜んで去って行きました。能年さんとの会話はいつもこんな感じで、『は』とか『へ』しか発しないんですが、表情が豊かというか、言葉以外の部分が雄弁だから、何を言いたいのかなんとなくわかってしまうんです」(「岩手ことば指導」に当たるミュージシャンのだるま太朗氏)

「能年ちゃんは何度テイクを重ねても顔色変えないんですよ。わたしなんてどうしようってあせっちゃうのに」(映画「カラスの親指」で共演した石原さとみ

「能年さんは僕に似ていますよ。(演技のことで)怒られても、普通にご飯を食べていましたから」(「カラスの親指」で共演した村上ショージ

「おっとりしてましたね…最初はわざとかな?と思うくらい。可愛いだけでなく、役に入る段階からその意味を理解していたし、頑張りやさんだなと思いました。女優として将来成功していくのではないかと思います。」(「カラスの親指」で共演した阿部寛

能年玲奈ちゃんも本当にいい子なんです。この前一緒に映画を見にいっちゃいました。2人でね。そうなんです。世代を越えてという感じなんですね。

世代がそんなに違わないから能年玲奈さんのお母さんが38歳なんです。

孫みたいな感じになってしまったんですけれど私にとっては、同世代に見えるんです。

普通にしゃべることができる状況だし私、いくつに見えます?

何て答えたらいいんだろう。最初に出てきた5歳の子どもみたいなこと言います?

それは言いません。どこまで話しましたっけ。

何の映画を見に来たかというと「レ・ミゼラブル」なんです。

新宿で待ち合わせをしていたら、能年玲奈ちゃんが泣いているんですよ。

どうしたのって言うから時間を間違えましたって泣いているんです。

見たかった映画が終わっていましたって言うんですよ。

レ・ミゼラブル」だったら見られますって言うから。じゃあそれにしようって時間があるからごはんをごちそうする何がいい?洋食か和食どっちがいいって言ったら焼き肉に行ったんです。上京して18歳のときから、映画を見たあと必ず行く焼き肉屋さんなんです。

そしたら能年玲奈ちゃんは初めてだって言って5時ぐらいからずっとしゃべっていて盛り上がりすぎてあっという間に時間になって走って見にいきました。

席に座っていて予告編やっていって、ポップコーンが食べたいって言ったら買ってきてくれたんです。でも能年玲奈ちゃんなかなか来ないんです。間に合うかなって。

あのドラマのままに急いで来てくれて。と思っていったら映画が始まってひとつも食べられませんでした。ポップコーンを持ったまま映画を見て号泣ですよ。

そのあと帰りたくないんですよ、で感激しちゃっていつも演劇の打ち合わせを必ずする喫茶店があるんです。終電まで熱く語ってしまいました。親子じゃなくて、友達みたいな感じですよね。

能年玲奈ちゃんは天才的なんですよね、人柄もよくて、すれていなくて天才的な発想を持っている人なんです。しゃべっていると昔の山形西高等学校の友達としゃべっているような感じなるんです。若い子ですから革命の話とか知らないですけれどね。本当にそういうことは、日本でもあったんだよ。小林多喜二の説明もしましたよ。そしたら驚いていました。国防軍小林多喜二が殺されるでしょう。日本でもそういうことがあったっていうことを話をして盛り上がっちゃったんです。」(「あまちゃん」で共演している渡辺えり

本人の生い立ちなど:

兵庫県の中央部に位置する神崎郡神河町の生まれ。

人口は1万人強の規模しかなく、道路を野生の鹿が横切ることもある、「雛にも稀な」の形容詞が似合うような町。

父親は土木会社の請負仕事をする鉄筋工で、朝6時頃には作業着姿で軽自動車に乗って出かけていた。

母親は仕出し弁当工場で、夜9時頃から深夜2時頃まで夜勤をしていた。

小5の頃から、放課後になると同級生と一緒に近所の公民館に通っていた。

そこは、地域の大人達の指導の下、子供達が野球やギターをして楽しむ場所。

能年さんは中学に入った頃からギターに夢中になり、友達6人でnaturalという名のバンドを結成。

その後、カントリーっぽいロックをやりたくなった能年さんは、

naturalを抜け、妹や友だちを集めてz!pperという名のバンドを結成した。

中学生になった能年さんは、ローティーン向けファッション誌「ニコラ」のモデルとしてデビュー。

月に数回、東京で行われる撮影には母親が付いて行った。一人で新幹線に乗って行くことも多かった。

「女優になりたい」という能年さんの夢に両親は協力的だった。

娘を芸能人にするには多くのお金がかかることから、父親は毎月の小遣いを減らして娘を応援した。能年さんの両親は、娘の自慢を周囲にすることは無く、また、それを触れ回るタイプでもなかった。

娘がモデルをするようになってから、収入を増やすために仕事を変えた母親。

日中に働くことになった彼女は、能年さんにこう言った。

「あんたも頑張るんならママも頑張って働くから、これから残業で遅くなるで」

「何れあんたも一人暮らしするかもしれへんから、これからご飯を作ってくれるか?」

それから能年さんは毎晩、家族のためにご飯を作るようになった。

 

父親の自動車事故

2013年2月15日午前6時頃、片側一車線の県道を走行中の父親の車が、横断歩道のない場所で道路を横切っていた78歳の女性をはねた後、反対車線を走行中の車と接触。駆けつけた救急隊員の処置の甲斐なく、女性は帰らぬ人となった。駆けつけた警察官が、自動車運転過失傷害の疑いで父親を現行犯逮捕。後に、容疑を同致死に切り替えた。

現場は街灯が少なく真っ黒な上に、小雨が降っていて視界は最悪の状態だった。

その日、被害女性は黒色の服を着ていた。

被害女性の家族は懐中電灯を持つように言っていたが、その日は持っていなかった。

父親は、「娘の仕事に響かないように気をつけて行動している」「娘の活躍の邪魔になるから飲酒運転は絶対にしないし、車に乗っても事故を起こさないように注意している。」と話していた。(町内の飲食店主)

普段からスピードは出さないし、車を飛ばしているところも見たことがない。(父親の幼なじみ)

 

父親が事故について語る

「裁判で正式な処分も受けていない上に、ご遺族との示談交渉も終わっていない。そんな状況で軽率に事故について述べて、これ以上ご遺族に迷惑をかけたくない」

とした上で、語った内容は以下のとおり。

・ご遺族のお宅でお線香させて頂いた3日後に、自分から玲奈に電話した。

・「申し訳ない」と誤ると「こっちのことは気にしないで」と励ましてくれた。

・玲奈が妻に「お父さんを助けてあげて」と言っていたことを後から聞いた。その言葉は嬉しかった。

 

個人的生活、趣味など:

中学時代からバンドを組み、ギターを練習していた。

音楽を聴くのも好き。相対性理論神聖かまってちゃん、フレネシ、パスピエなど

漫画やアニメに詳しい。『大きく振りかぶって』、『ピアノの森』、『3月のライオン』その他多数。上京してからは毎年ジャンプフェスタに出かけるほどアニメ好き。

絵を描くのが好きで得意。クレヨン、水彩など、自作の絵をときどきブログにアップ。宇野亜喜良Mandy emersonなどの作品が好き

高校に入って図書館で小説をたくさん借りて読む。木地雅映子『氷の海のガレオン/オルタ』、『悦楽の園』、辻村深月の作品が好き

※内容紹介(氷の海のガレオン)

斉木杉子、十一歳。自分の言葉を持つがゆえに学校に居場所のない少女は、「学校なんてなけりゃいい」と思った。そして、自宅の庭に生えるナツメの古木に呼びかける。時々、心にねじをまくように。ハロウ----。

※内容紹介(悦楽の園)

なんで、生きづらいんだろう。

ヒロインは中学生の真琴。「空気」でごまかしながら生きることを軽蔑し、「正しく引きこもる」強さを身につけている少女だ。――宇野常寛(解説より)

相当な人見知りだが仲のいい友人はモデルの中村瑠璃奈など。芸能活動を離れた友人である米村美咲からは、「本当、能年氏癒される。きっと仏様がついてるよ。」と言われる

 

仕事、演技について本人の談:

・演技の先生から、「女優をやってないと生ゴミ」と言われた

・普段の自分は嫌いだけど映像に映っている自分は好き

・自分の中でいいと思った表情はストックしておく

・基本ひきこもりなので、映画「カラスの親指」の撮影前に、監督から「心を開いてくれないと撮影に臨めない」と言われた

「女優になりたいと思い、大反対した母親をなんとか説得して、高校入学と同時に兵庫から上京しました。あの頃は、ここから抜け出したい、自分を変えたい、といつも思っていたんです」

「私は仕事をしていないときの自分よりも、映像に映っている自分の姿を見ると『生きているな!』と実感できる。だから、これからもお仕事を頑張りたいです」

(2010年の本人ブログより)

「レッスンは、演技をするというより…自分の引き出しを作るというか…即興劇とか、瞬発力を鍛えるゲームをやってみたりとか…楽しいです。来週は一人持ち時間2分で、今までのレッスンを踏まえ、なんでもありの発表会!と言われました。もう、楽しげすぎますよね!面白いものにしようと考え中です!」