以前、北川景子が書いた『瀬戸内まで』というエッセイの感想文を書いたことがあった。
このエッセイはその年のベスト・エッセイという書籍に収録されたほどのもので、曾祖母危篤の報を受けて実家へと急ぐ道中の想いを綴った、北川さんの文才がよく発揮された作品だった。
3月19日付の彼女のブログで、その御曾祖母が昨年の秋、100歳で天寿を全うされたということが明らかにされている。
記事には、ローマでの撮影の最中に知らせを受けた彼女の内面の葛藤が綴られている。
それは神戸や東日本の震災についても絡めながら語られている。
あのエッセイの後日談としても読めるが、女優北川景子のファンなら、思わず背筋が伸びる。彼女のことを決して浮ついた気持ちで応援していてはいけない、と思わせられる内容である。
北川景子のファンであることは、かなり緊張を強いられることでもある。
そしてそれがある種の快感でもあるのである。
何だか話が変な方向に行きそうなので止める。