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史上最年少の将棋プロ誕生 藤井聡太三段

史上最年少の将棋プロ誕生 藤井聡太三段

 将棋のプロ棋士を養成する第59回奨励会三段リーグの最終日は3日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、藤井聡太三段(14)が13勝5敗でプロとなる四段昇段を決めた。10月1日付の昇段で、14歳2カ月でのプロ入りは史上最年少。現役最年長棋士加藤一二三・九段(76)の持つ14歳7カ月の記録を、62年ぶりに塗り替えた。

 中学生時代にプロとなる「中学生棋士」は加藤九段、谷川浩司九段(54)、羽生善治3冠(45)、渡辺明2冠(32)に続き史上5人目。

 藤井三段は愛知県瀬戸市在住の中学2年生。杉本昌隆七段門下で2012年、奨励会に6級で入会した。15年10月、最年少の13歳2カ月で奨励会最高段位の三段に昇段。今回が三段リーグに初参加だった。初回での四段昇段は、史上6人目(第1回の三段リーグを除く)となる。昨年と今年の「詰将棋解答選手権チャンピオン戦」で、2連覇した実績を持つ。

 三段リーグは1987年に現行制度となり、年2回開催。各自18局を戦い、原則として上位2人がプロになる。今回は29人が出場した。

 ▼藤井聡太三段の話 (今日は)自分の実力を出し切ろうと思っていた。1局目に負けて駄目かと思ったが、最終局は気持ちを切り替えて臨んだ。昇段できてうれしい。(過去、4人の中学生棋士は)偉大な人ばかり。自分も並べるように頑張りたい。

 ▼日本将棋連盟会長・谷川浩司九段の話 厳しい三段リーグを1期で、最年少記録を作ったのは素晴らしいこと。棋士個人としては名人の最年少記録(自身の21歳)が破られるかも注目している。

 

加藤一二三九段

「誠におめでとうございます。心より祝福致しますとともに、将棋界全体にとっても明るいニュースに喜びを覚えます。かねてより評判を耳にしておりました。

精鋭ぞろいの棋界ですが、大成した先輩中学生棋士の谷川・羽生・渡辺に続けるよう精進されることお期待しています。現役最年長の私が、21世紀生まれで最年少の藤井四段と対局できると考えるとワクワク致します」

 

羽生善治三冠(王位・王座・棋聖

三段リーグからの四段昇段は、史上最年少の価値をより高める快挙だと思います。これから棋士として注目を集めることになると思いますが、それを乗り越えて歴史に名を残すような棋士になることを期待しています」

 

渡辺明竜王

「久しぶりの中学生棋士というだけでなく史上最年少での四段昇段、おめでとうございます。藤井君は以前から詰将棋の早さなどで話題になっていましたが、三段リーグを一期で抜けたのには驚きました。対戦を楽しみにしています」

 

杉本昌隆七段(藤井聡太新四段の師匠)

「偉大な先輩方の記録を塗り替えての最年少四段は、師匠としてこの上ない喜びで板谷一門の誇りです。周囲の方々の支えや応援のおかげです。

棋士になったとはいえ、14歳の藤井四段は将棋の勉強が一番必要な時期。精進を怠らず、将来、東海地区にタイトルを持ってくる棋士に成長することを期待しています」

昨日「将棋観戦記コレクション」(後藤元気編)を買って読んでいたところだったので、嬉しいニュース。

天才しかなれない将棋棋士の世界には、ときどき異次元の超天才少年が現れる。そういう人は若い頃から将棋界を代表するスター棋士になることを運命づけられている。加藤一二三中原誠谷川浩司羽生善治渡辺明などなど。

藤井聡太四段も、そういう棋士の一人になるのだろう。

折しも、今年は夭折した村山聖九段の映画『聖の青春』が映画化される。将棋の棋士の生き様になぜこんなにも引き付けられるドラマがあるのか。コンピュータがあろうがなかろうが、人間のドラマに終わりはない。