INSTANT KARMA

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こんばんは吉永小百合です

12月25日(日)22:30-23:00 TBSラジオ 「今晩は 吉永小百合です」より

つい最近観た映画なんですけれども、この番組のディレクターの方から是非見てほしいと言われて、観に行きました。その映画は、「この世界の片隅に」という映画です。この映画、3千万円か4千万円くらいの予算で、お金がなくって、それぞれネットで応募して下さった方の資金でつくられた映画だったんですね。でも、封切りになったら、本当にたくさんの方たちの支持を得て、拡大封切りになって、わたしはその拡大封切りされた初日に行ったんですけど、なんと、満員なんですよ。すごかったです。 こうの史代さん原作で、1933年から1946年まで、広島で、8歳の少女が成長していって、お嫁さんになって、そして、戦争や原爆を経験して、その間にいろいろな辛い思いをしていきます。でも、そういうことを誇張しないで、とっても淡々と描いていくんですね。 片渕須直監督という方が映画化されましたけれども、映像は、そうですね、パステル画を見ているような柔らかい雰囲気でした。

そして、主人公のすずの声をやったのが、今は「のん」ちゃんて言うんですよね、能年玲奈さんがやっています。これがまたとってもいいんですよね。彼女の一生を見ているような感じにもなるし、のんちゃんにとって、素晴らしいお仕事をなさったなという風にわたしは思いました。

このすずちゃんは、絵を描く少女なんですね。いろんなことを絵にしていきます。平和な時の絵、戦争の時の絵、そして戦争で右手を失ってしまうんですけれども、それでも希望を捨てないで、最後は孤児の少女を養女に迎え入れて、一緒に暮らしていくというシーンで終わりました。 是非、ぜひぜひ、たくさんの方に見ていただきたいという風にわたしは思っています。

吉永さん、途中から感極まって涙をこらえておりんさるようにも聞こえた。

 

週刊エコノミスト」のロングインタビューは、「のん」に改名した理由や感想について踏み込んだ質問をしたりしていて、インタビュアーの思い入れみたいなのが伝わってくるような気がした(のんさんはうまくかわしていたが)。

コメディーが大好きなのでこれからはコメディーをやりたいとか、

渥美清さんを研究しています。映画『男はつらいよ』の寅さんは、人情に厚くて、すてきな人なんですが、万人にいい人だと思われないところが楽しいなと思います。おもいっきり自分勝手な所に明るさがあって大好きです」

と、あいかわらず一筋縄ではいかないワルイちゃん的回答が面白い。 それにしても、渥美清って・・・ のんさんが山田洋次監督作品で吉永さんと共演して・・・などの妄想が・・・