環境のアフォーダンスをめぐる重要な事実は、価値や意味がしばしば主観的で、現象的、精神的であると考えられているのとは異なり、アフォーダンスがある意味で、客観的、現実的、物理的であるということである。けれども実際には、アフォーダンスは客観的に特性でも主観的特性でもない。あるいはそう考えたければその両方であるかもしれない。アフォーダンスは、主観的―客観的の二分法を超えており、二分法の不適切さを我々に理解させる助けになる。それは環境の事実であり、同様に行動の事実でもある。それは物理的でも心理的でもあり、あるいはそのどちらでもないのである。
図書館でレーモン・ルーセル『アフリカの印象』と『ロクス・ソルス』(ともに平凡社)を借りて、駅に向かって歩いていると、初めて見る広い古本屋に出くわす。
品ぞろえが非常に充実していて、思わず見入ってしまったが、店頭に在った1994年の『現代思想:特集アフォーダンス』を108円で買った。