本日、第81期将棋名人戦七番勝負第2局が静岡市葵区の料亭「浮月楼」で始まった。
ちょうど40年前、1983年(昭和58年)4月26日と27日、第41期名人戦七番勝負第2局が神奈川県足柄下郡箱根町「清光園」で加藤一二三名人と谷川浩司挑戦者・八段の間で行われた。
この第41期名人戦において、谷川浩司が史上最年少の21歳2か月で名人位を奪取した。
この第81期名人戦において、藤井聡太が仮に谷川と同じ第6局(6月13,14日)で名人位を奪取することになれば、20歳11か月ということになり、谷川浩司の記録を超える。
八十一は、将棋盤のマス目九掛ける九を表す数字で、将棋とは縁が深い。
色々な意味で、時機を得ている。
国会図書館デジタルコレクションで「近代将棋」のバックナンバーを見ていたら、村山聖九段の愛読書と座右の銘が載っていた(「将棋年鑑」より)。
<愛読書>
1987年(S62)「おれたちの頂」
1988年(S63)エド・マクベイン、ジェイムス・デイブトリ・ジュニア
1990,91年(H2,3)梶尾真治、カート・ヴォガネット
1992年(H4)秋月りす
1994年(H6)ケイバニホン
1995年(H7)囲碁・競馬
1998年(H10)河あきら、麻耶雄嵩、アガサ・クリスティ、倉知淳、ピーター・ラヴゼイ
<座右の銘>
1987,88年「心」
1990,91年(H2,3)「照葉樹林」
1992年(H4)「悪の栄えたるためしなし」
1994、95年(H6,7)「成せばなる」
1996,97年(H8,9)「負けるが勝ち」
1998年(H10)「土に還る」
<今年の抱負・目標>
1998年(H10)「生きる」
<タイムマシーンがあったら行きたい時代>
1998年(H10)「宇宙以前」
村山聖の命日は、25年前の1998年(H10)8月8日(土)、29歳。
1969年(昭和44年)6月15日生まれの村山は、「はやく名人になって将棋をやめてのんびり暮したい」とよく言っていたという。