INSTANT KARMA

We All Shine On

暑さのばか

今週は少し気温が下がると先週の天気予報は告げていたのに、暑いままじゃないか。

猛暑はもう終了なんて

嘘ばっかり もうまっぴらさ

甲州街道はまだまだ夏なのさ

しかし世の中後ろ向きな話題しかなく、どんどんキツくなっていく中でどうサバイブしていけばよいのか、個の力(〈ちから〉というのもあんまりいい言葉じゃないが))が問われている。こういう状況の中であなたはどう生きるのか?と人生から問われている。それがヴィクトール・フランクルの実存心理学であり宮崎駿の新作のメッセージでもある。

インボイスは結局反対の声もほぼないまま施行されるので、色々とやりにくくなるのだろう。登録はしないし免税業者として不利な扱いを受けることもあるのだろう。どうせ自分は会社や法人相手の仕事はほとんどないのが却って幸いするかもしれない。

昭和の感覚でやっていたことが今になって告発され犯罪者として断罪されるという動きが加速しつつある。こういう動きがエスカレートするとマッカーシズム文化大革命のようなことになる。スターリンは粛清裁判でそういう集団心理を最大限に利用した(粛清裁判の記録映画を見ると解るが、自分は人民の敵であると言って罪を自白した人々の多くはそれが誠実な態度であると信じていたのだ)。

ブログを実名で書くことは重要な事だろうか。職業や社会的地位が明らかになってしまうと、あまりモラルに反したいいかげんなことを書いていると社会的信用を失うリスクがある。そういうことも匿名なら書けるが自分のブログは個人的な知り合いも読んでいる可能性はけっこうあると思っている(最低でも数名は確実にいる)。

将棋倶楽部24に以前登録したのを忘れていて、もう一度ログインして再チャレンジしてみるが、レート600位で全然勝てないので早くも嫌になった。前回ログインしたとき(数年前)もボロボロに負けて一局で諦めている。この年になると棋力向上もそんなに望めないのでヘボ将棋を気楽にできる間柄の人がいればいいのだが。

ボクの周りでいうなら高杉弾佐内順一郎・『Jam』『HEAVEN』初代編集長)とかはいいんだけれども、隅田川乱一美沢真之助・『Jam』『HEAVEN』編集部の思想的中心者)さんがね。ファンだったのに、松岡さんに裏切られたと感じていたようで。98年に他界していますが。

美沢さんという人は、そんなに出しゃばるほうじゃないけれども、ものすごく一本、筋の通ったものをずっと持っているような人だったから『Jam』『HEAVEN』が成立した。雑誌のバックボーンだった。ビート族、ヒッピー、ロックはむろん、シリアスなことも書ける。『ダーヴィッシュの物語』(平河出版社)の翻訳と、死後には『穴が開いちゃったりして』(石風社という著書もある。その美沢さんが松岡さんをそう思うなんて。 

 

大谷能生くんというサックス奏者でもあり、音楽評論家としては菊地成孔氏との『東京大学アルバート・アイラー』などの共著を中心に、数え上げただけでも十何冊もの著書がある、1972年生まれの、呑兵衛仲間ですが、彼曰くは「そもそもロックなんて、まるで認められない。それよりなにより間章や、それこそ山崎春美さんのような、Lou Reedを文学的な情緒的形容で語って、それで良しとするような類いを批評とは決して認めない」と言われたりします。
 彼に言わせると、「60年代については数多くの書物があり、80年代以降も、ニューアカをはじめとしたたくさんの言説や本が存在するが、その間が何もない、わからない。あんた(=山崎)どこに行ってたんだ?」
 ここまで言われれば、人間としてちゃんとそこの陥没部分を、最低限には説明しないと、とは思います。

山崎春美インタビューより

珍しく渋谷陽一の名前を見たら、何か怒っている様子。

rijfes.jp

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1972年に「我々は現在のロックジャーナリズムに対して、一切の希望を持たないし、直対応的な怒りも持たない。ただあるのは冷たくさめた視点だけである」と宣言した渋谷陽一が激しく怒っている。

そういえば、隅田川乱一が1997年にクイック・ジャパンに書いた文章の中に、「しかし、よく聞け。俺のじゃまをする奴は、マザー・テレサだろうが、おふくろだろうが、ようしゃしない。」というフレーズがあって、どこかで見覚えがあるな、と思ったら、中原昌也の小説だった。たぶん同じような時期に書かれたものだと思うのだが、どっちが先なのか、意識していたのか、というところが妙に気になった。

なんだか山田かまちのノートみたいになってきたな。