昨年の話になるが、大晦日のNHK紅白歌合戦が過去最低の視聴率だったと話題になっている。
第1部では初の30%割れ(関東地区世帯平均=以下同)。ヤマ場とされる第2部も、2部制となった1989年以降で過去最低、前年比3.4ポイント減の31.9%だった。
ジャニーズが一掃されたことによる影響とかK-POPのアイドルが出過ぎて視聴者に刺さらなかったとか言われているようだが、皮肉なことに個人的にはYOASOBI「アイドル」での<アイドル全員集合>パフォーマンスは、ここ数年の紅白の中でも一番いいと思ったし全体的な満足度も高かった(全部見たわけじゃないが)。
NewjeansとMISAMOとルセラとNIZIUが同じ舞台で「アイドル」を踊るなんてこんな夢のような出来事はない。おまけに橋本環奈とあのちゃんの<天使と悪魔>場面もあったりして、2023年で最もアツい舞台だったと思っている。
浜辺美波と有吉とハシカンの司会もよかったし、紅白はこれでいいじゃないかと思う。別に国民全員が見なきゃいけないようなもんでもなし、中途半端に全方位に媚びるような番組にする必要などない(キッパリ)。大晦日は無理して家族揃って紅白を眺めたりなどせず、それぞれがアマプラなり配信なりYouTubeなりで好きなコンテンツを楽しめばよいのだ。「ももいろ歌合戦」もあるし。」
それにつけても、年明けからの全テレビ局の呆れたバラエティー漬けには本当に情けない思いしかない。元旦の能登半島の震災のニュースも夕方から夜までで終わり、その後は普通にバラエティ番組を延々と垂れ流していた。視聴者をバカにしているというか、国民をバカにしようとしているとしか思えない悪意すら感じる。
もっとも三が日ににテレビを見ている時間などほとんどなかったが、たまにつけたらお笑いやバラエティしかなかったので文字通り反吐が出た。
2日の日航機と海保機の衝突爆破事故はひとまず300人以上の乗客が全員無事だったという奇跡のような事態を喜ぶべきなのだろう。その背景に「羽田空港の過密化」と管制職員の業務体制の問題がなかったのかもきちんと調べて欲しい。日本という国全体の体力が弱っていく中でこれまでのようなハイパーワークを続けるキャパシティが失われていくと今後も人為的な事故による惨事が頻発するようなことになるとではとの懸念も覚える。
とにかく今は震災により道路が寸断されている孤立集落への救援を間に合わせることと避難生活者への支援が急務だ。徒に深刻な顔をしていても仕方ないが、バラエティー番組を許容できる状況でもない(個々の演者を非難しているのではなく、弛緩したテレビ局の姿勢を非難している)。
BBCニュース - BBC記者、輪島市に入る 煙がまだくすぶる朝市通りの火災現場からhttps://t.co/KV5W4hjEqm pic.twitter.com/HagaVYnoj5
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2024年1月4日