阿部和重の グランドフィナーレ という小説は ニッポニアニッポン という作品の次に読むのがいいのだと知った。
村上龍と坂本龍一の鼎談集 ev cafeという大昔に読んだ本を読み返してみたが、ここに呼ばれた人 浅田彰、蓮實重彦、柄谷行人などいずれもいまだに第一線で活躍中と言ってよいのがすごい。吉本隆明と山口昌男は亡くなった。
ポストモダンの思想は当時考えられていたよりも強度なものだったのだなと思うと同時に当時から結局基本的には何も変わっていないからこそ彼らがいまだに揺るぎないままいられるのだなと感じる。
逆に言えば思想的発展もなく、行き詰まりの状態が続いているだけとも言える。
それは高度資本主義の状況ともパラレルだということは言うまでもない。