今朝目覚めたらこの歌が頭に鳴っていた。
あの歌が思い出せない
作詞、忌野清志郎・作曲、武田清一
歌・RCサクセション
この街角 一人で何のあてもない
ついてないよ僕に 雨も降り出した
曇った街並み 僕には歌う歌もない
君がいつも歌ってた あの歌が思い出せない
君は何を信じて 今日もそこにいるの
わからないよ僕は 信じたいけど
曇った街並み 僕には歌う歌もない
君はいつもやさしく 僕を抱いてくれたけれど
小学校のころ、運動会か何かのときに校庭に流れていた曲がずっと頭に残っていて、メロディーは覚えているのに何の曲か分からず謎だったのだが、数年前にどこかで今井美樹の「Piece of My Wish」を耳にして、あの曲のメロディーと同じだということに気づき、ほとんど40年越しに答え合わせができたと感動した。
だが調べてみると、今井美樹の曲が発売されたのは1991年11月となっていて、自分の記憶では確かに小学生のときに校庭で聴いたので、時期が10年くらいズレている。
1991年にはすでに高校を卒業して上京して学生生活を送っていたから、小学校のグラウンドで聴いたはずがない。もしかしたら東京で聴いたのを小学生のころの記憶と混同しているのだろうか、とも考えたがどうしても合点がいかない。
それに自分の記憶では、歌っていたのは確かに女性歌手だが、歌詞は英語だった気がする。
そう考えたとき、自分の中に「ある疑惑」が生じてくるのを抑えきれなかった。
もしかしたら、今井美樹の曲は、昔の洋楽の曲を・・・たものではないだろうか?
こうして、あのサビのメロディ、
どうしてもっと自分に
素直に生きれないの
そんな思い 問いかけながら
あきらめないで すべてが
崩れそうになっても
信じていて あなたのことを
の部分に似た曲が洋楽に存在するのか否かについて、孤独な探求の旅が始まった。
ググったら、T-BOLANの「マリア」のサビが同じという指摘があり、聴いてみるとたしかにメロディーは似てはいるがまったく違うロックっぽいアレンジであり、ぼくが小学生の時に校庭で聴いた「あの歌」とは明らかに違う(しかも発表は「マリア」の方が後)。
ぼくの記憶の中では、歌っていたのは、イメージ的にはセリーヌ・ディオンとかそんな感じの白人女性歌手だった。
自分の中の記憶をさらに深く掘り下げていくと、
どうしてもっと自分に ♪~
という部分の英語は、
ニャニャーニャニャ Evening (イーブニング) ニャーニャニャニャ ♪~
という発音だった気がする。
コード進行で言えば、
E♭ → B♭/D
どうしても っと自分に
という部分だ。
(本当にこのコードで正しいのかどうかは不明。)
まあ、ありふれてると言えばありふれている旋律ではあるので、類似曲はきっとたくさんあるに違いない。
でもシャズナシャザムとかいくつかの音声認識サイトで鼻歌でやってみたが全然引っかからない(音痴だからとか言うな)。
あの小学校のグラウンドで聴いた、セリーヌ・ディオン風の女性ボーカルによる「あの歌」が何だったのか、依然として謎は残ったままだ―――。