INSTANT KARMA

We All Shine On

自分のこと

暗い流れ

小説という散文形式は人間の業の深さを計算させる精巧な機械のようなものなのかもしれない。 和田芳恵『小説と事実 長篇「暗い流れ」を書き終って』昭和五十二年二月二十五日 ツイッターというSNS形式は人間の業の深さを炙り出す装置のようなもの、と当初か…

お題の答え:ホテル・カリフォルニア

実家売却手続き無事終了。 でもこんな感慨はまるでない。 マザコンという心境が知りたい。ある意味羨ましい。 帰りの電車で『吉本隆明88の言葉』を読んで、やっぱりいいこと言ってるよなあ、と思う。いいことというか、かっこいい。 これを聴きながら。 yout…

大喜利お題:狩人の代表曲と言えば?(東出氏のことではない)

昨年から売りに出していた実家の売却先が年末に決まって、明日は決済のため朝一番の特急で現地の銀行に行く。自分だけならまだ楽だが、サコウジュにいる母も行くので、きちんと電車に乗ってくれるかが心配。本当ならホテルでも取って前日から行っておけば安…

GO FINAL

吉田豪が、昨日病院で死亡した桐島聡が60年代ソウルやジェームス・ブラウンが好きでDJパーティーでよく踊っていたというニュース記事をリツイートしていた。 先週、吉田豪の「聞き出す力ファイナル」というエッセイ集を発売日に購入して、今隙間時間に読…

あの歌が思い出せない

今朝目覚めたらこの歌が頭に鳴っていた。 youtu.be あの歌が思い出せない 作詞、忌野清志郎・作曲、武田清一 歌・RCサクセション この街角 一人で何のあてもないついてないよ僕に 雨も降り出した 曇った街並み 僕には歌う歌もない 君がいつも歌ってた あの歌…

Dissociative Mourning (Part 1)

自分が今の仕事に就くうえで大変お世話になった恩師が亡くなったとの報せを受ける。 なぜだか分からないが、電話があったとの報せを聞いてかけ直す時点で、その予感は確かにあった。実際にそれを確認した時にも、不思議と悲しみの感情はなかった。これは一種…

エレンディラ

朝の通勤電車でガルシア=マルケスの「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を読み始めたら夢中になり、ちょうど読み終えるタイミングで降りて、一本の大作映画を見たような気分を味わった。 映画を見るより原作を読む方が好きなのは、映…

Human Lost 30 Years

4月に新卒で就職した息子が、職場に適応できず早くも辞めそうになっている。 今日は出勤の途中で気分が悪くなり家に戻ってきたようだ。 昨日、職場の上の人から「新人のくせに出勤時間ギリギリに来るとは何事だ。俺たちのときは定時の40分前に来るのが当た…

Nasty Childish Music

昨日書いた記事に出てくる、スライダーズが影響された「Nasty Music」というのはストーンズの有名なブート(海賊盤)で、70年代初めのミック・テイラーがリードギタリストとして加わったツアーでの演奏を収めたものだ。 「メインストリートのならず者」と…

MOTTAIN-AI

昨日の「#DOMMUNE RADIOPEDIA94」菊地成孔と大谷能生の「XXX et XXX」第3巻「刑事コロンボと高橋幸宏」の中で、これからはチャットAIとの対話が主流になるので、人間と人間の間の対話が行われなくなり、<コミュ障>が標準化する時代が到来するのではない…

実家片付け(2)

昨日の18時40分のあずさで新宿へ。21時17分に新宿に着いて、その足で慌てて、重いバッグを持って南口のタワレコに走る。ビルの他のテナントは閉店していて警備員がエスカレーターの前で、今から昇って行こうとする女性に注意していた。タワーレコードは22時…

片付け

ちょっと実家の片付けにかかりきりでブログを書く暇がなかった。 片付けの本番はGWなのでその準備をしていた。といっても大半は妻がやってくれて、ほとんどただ見ていただけに近い。 不用品処分業者の見積もりを取ってもらうために午前と午後で一社ずつ呼…

つれづれ擦れ

最近はThe Street Slidersばかり聴いている。「スライダーズの魅力の80%はハリーで残り10%が蘭丸、10%がジェームスとズズかな」と思って、「いや80%は言い過ぎか。ハリーだけなら『狼煙』になっちゃうからな。あれはあれでいいんだが、とてもメ…

実家の処分

三年前に父親が死に、独り暮らししていた母親が高齢者住宅に移住したので、今年の初めから実家が空き家になった。 実家とはいっても、自分はそこで暮らしたことはない。生まれたのはその市の病院だが父親の仕事の関係ですぐに引っ越し、子供のころは年に一度…

卓球人生

CherrybulletのJiwonさんがこれまで見せなかったような表情の写真をSNSに上げていて、いつも観音様のような美しいことは美しいがワンパターンの写真に見慣れていたので、おやっと思った。こういう冒険心はそれに伴うリスク込みで歓迎したい。 社会がどんどん…

もうすぐ春

中原昌也のTwitterに、 本人に代わり投稿いたします。中原は年明けに体調を崩し、1月半ばより入院しております。以前から進行していた糖尿病の合併症が影響し、治療に時間がかかっています。ご心配をおかけしますが、本人の回復を信じて見守っていただけると…

夢ねじ日記

今朝職場のPCのスイッチを入れたらmedia checking nantara kantaraとかいう表示が出てまったく起動しなくなり焦りまくった。 電源を入れたり切ったり1時間ほど繰り返しているうちに起動するようになったが、こんな風に突然クラッシュされると何もかも上がっ…

今日の愚痴

御大蓮實重彥先生がご自分のパソコンとスマホの故障とその後の顛末を優雅な文章で綴っておられた。 日々パソコンの挙動不審な動作や突然のフリーズに苛立ち、その度に殺意に近い情動を生じさせている自分のような卑しい人間とは違って、この静かな怒りと諦念…

今日のぼやき

確定申告の入力をしながら、つくづく仕事してないにもほどがあると実感。 これはもう遊んでいると言われても仕方のないレベル。実際ブログばっかり書いて遊んでいるようなものだ。今年はもうちょっと頑張らねば、と思っても、具体的に何をどうすればいいのか…

ただの愚痴

今から半年くらいインボイスでそうとう世の中ギスギスしそう。 もちろんワタシは登録なんぞしやせん。 しょせんサラリーマンとか富裕層には関係ない話ですけど。 毎年確定申告の電子申告にはイライラ度MAX。 今年はカードリーダーでハブられる。毎年何かでひ…

Goodbye Jeff

中学生くらいのころ、コンパクト・ディスクというものが発売され、過去の名盤が次々とCD化された。 当時、CDによって音質が劇的にクリアになるとか、レコードの豊かな音がデジタル化で失われるとかで、オーディオマニアの間で論争(?)が起こっていたのを記…

Lacan pour la survie

今日も図書館でラカン関連の解説書3冊(斎藤環「生き延びるためのラカン」、荒谷大輔「ラカンの哲学」、福原泰平「ラカンをたどり直す」)を借りる。 なんでこんなにラカンにこだわっているのか自分でも分からない。分からないままで終わらせるのは癪だとい…

対象a

かつてラカンは、1950年代のある日、日本の精神分析の父というべき旧知の古澤平作に一通の書簡を送った。そこには、「虚構の自我を精神分析の体系の基礎に置く自我心理が欧米の精神分析を誤った方向に導いている。自我が幻想であり無であることの洞察は、仏…

つねに出会い損なわれる出会い

ホテル療養を終えて4日が経過したが体調は完全回復とはいかず、軽い怠さが抜けない。咳も出る。持続的な頭の重さは、この週末に連日でほとんど徹夜でW杯の準々決勝を見て昼夜のリズムが狂ったせいだろう。 準々決勝はどれも凄い試合だった。やはり一発勝負…

ホテル療養を終えて

遂に退所できた。朝9時半にホテルを出て、そのまま歩いて10分の仕事場に行く。 ホテル療養の隔離生活は、毎日三食決まった時間に食事を取りに行くのがどんどん苦痛になっていった。他にすることがないのでその時間が近づく前からずっと意識してしまう。食事…

拘禁反応でググる

熱は下がっているし多少咳が出るくらいで他の症状はなくなったので明日退所の予定だがずっと軽い頭痛がするのはずっと密室に閉じこもっているせいか気圧のせいか分からない。 外の気温の変化もホテルの部屋の中にいると全く分からない。調子悪くて横になって…

陰性感情の爆発なので閲覧注意

いくら夜更かししても朝は館内放送と看護師からの電話で起こされるのでダラダラ寝ているというわけにいかない療養生活の貴重な睡眠時間を無駄に削られただけで終わったW杯日本代表の試合を見て来年からこんなのに国費を投入するんじゃないと自分も税金で世話…

セカンドカミング

宿泊療養二日目で早くも退屈に飲み込まれ息が詰まりそうになっている。 中途半端に体調が悪いので頭を使って集中することができない。解熱剤を飲むことを止められている(どうしようもない時は可)ため、ずっと軽い頭痛が続いているが、よりによってこんなと…

アパ体験

12月3日の午後に都の担当者から電話が来て、明日入ることになったホテル名を告げられる。キャンセルはできませんので、という所から話を始めるのがやや高圧的に感じられたが、致し方あるまい。ホテルは事前に調べておいたリストの中でここは行きたくないなと…

対象外

たぶん11月29日の夜が原因と思う。仕事帰り地下鉄に乗っていたら、ドア横の二人座席に座っていた中年女性が突然立ち上がった。心なしか顔に不快感が漂っているように思えた。意味を測りかねたが、席が空いたのでこれ幸いとその席に腰掛けた。隣は二十代後半…