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VS HYBE

別にK-POPウォッチのためのブログじゃないんだが、備忘録のため転載。

 

2024年6月2日、イ・ヒョンゴン弁護士は自身のフェイスブックアカウントに「ミン・ヒジンの仮処分判決の分析」と題した分析を掲載した。以下は彼の分析である。

 

ミン・ヒジンの差止命令判決の分析

1. 法的および民事上の意味

- 刑事訴訟につながる内容はなく、ましてや民事訴訟につながる内容はない。

- 契約違反や違法行為は認められていない。

- HYBE が民事訴訟を起こす可能性は低く、起こしたとしても解決には長い時間がかかり、違反は結局は軽微なものとして却下される可能性がある。

2. HYBE がとり得る措置

- HYBE ができる唯一のことは、取締役会決議によって CEO を交代させること。
- しかし、これには正当性がなく、株主間契約や差止命令の決定の趣旨にも合致していない。実際、これは後で裏目に出る可能性がある。

3. 裏切りの問題

- 「裏切り」という言葉にこだわる人は多いが、これは法的用語ではない。
- これは、法的な文脈で信頼の侵害の範疇に入らない行為を説明するためにのみ使用される。

4. キム・アンド・チャンの証拠

- キム・アンド・チャン(HYBE側の法律事務所)は証拠なしに行動を推し進めたと主張する人もいるが、これは虚偽の告発を回避するためのよく考えられた法的​​措置のようだ。もちろん、非常に高度な法的アドバイスが要求される。

5. HYBE の今後の手段

- 今後、HYBE はより声高に発言し、慎重に行動すると思われる。
- 行動と発言には細心の注意を払う必要がある。

 

弁護士の Lee Hyun-gon は、HYBE が取締役会決議を通じて Min Heejin を解任しようとする可能性を検討していた。氏の見解では、そのような行動には法的正当性がなく、株主間契約の趣旨や裁判所の差し止め命令の決定にも合致しないという。

HYBE は想定通り株主間契約を解除することで裁判所の判決を回避し、ミンヒジンを解任した。Min Heejin側はこれに対し、ADOR の CEO に復帰するために別の差し止め命令を申し立てた。

 

「共に民主党」代表の法律代理人でもある、キム・ピルソン弁護士は、「ミン・ヒジン前Ador代表とHYBEの戦いは資本家たちの戦いだ。弱者だとかクリエーターだとかいうフレームはこの問題を分析するのに何の役にも立たない」との見解を明らかにした。

「『法的観点だけから見れば』この事案はHYBEに違法なところはない」「報道された内容だけを見ればミン前代表が勝利する可能性は高くない」と分析。

事務所に了承を得ずに行われたと見られる、NewJeansの緊急配信については、「『法的には』適切ではない」「BTSだとしても、HYBEに経営陣を誰にするかを要求することはできない」と述べる。

ただ「ビジネスの観点」からは、HYBEの姿勢は批判されるべきとする。

「『法的だけ見れば』という表現を使ったが、ビジネスは法だけで行うのではない。法は一番最後に、最後の手段として意味がある」

「法に頼らなければならない状況はすでに最悪の状況を意味する」

「エンタメ事業はイメージで商売する。エンタメで最も重要なのは大衆に見られるイメージであり、それをよく作ってよく包装し、よく管理することがエンタメ事業の全てだと言っても過言ではない」

「HYBEは自分たちが大衆にどのように映るか、NewJeansがどのように対応するか、その対応がどのような影響を及ぼすのかあらかじめ計るべきだった」。

続けて

「ミン前代表がBTSを攻撃しようとしたにもかかわらず、ArmyがHYBEの味方ではない理由は何なのか、HYBEはよく考えなければならない」

「HYBE経営者たちは国会議員より業界を知らなかった」

「私が経営者だったら、ミン・ヒジンの件が起きた時に一番先にNewJeansの心理状態から気を遣っただろう」

「パン会長が直接NewJeansに会って慰め、自身がNewJeansを直接責任を負って世話すると信頼を与えなければならなかった」。

さらにこうも述べる。

「ミン前代表への対応も下手だ。私ならそうはしなかった。ミン前代表に代表取締役の席を維持させ、経営に対して事実上何もできないようにすることは全く難しくない」

「今までを見れば、HYBEは『法的諮問』だけを熱心に受けて処理したと見られる。効果もない立場発表のようなことをしたが、結局最も重要な資産であるNewJeansに正面から殴られた」

「NewJeansの立場文を法的に問い詰める人は誰もいない。皆NewJeansが真剣に出てきて不当な待遇を受けたと訴えたことだけを覚えている」

「HYBEが後で裁判所で最終勝訴することは何の意味もない。すでにHYBEは負けた」

と指摘。

最後に「ボーイングもやはり数字だけを考える『経営専門家』たちが台無しにした。HYBEもそのように進んでいるようだ」と述べている。

 

YouTuberとしても活動するコ・サンロク弁護士も、経営上の観点から、HYBEに否定的見解を述べている。

あるネットユーザーが次のようにコメント。

「恩知らずの人をそのままにしておくのがHYBEにとってリスクは、さらに大きいようだ」「どうせマルチレーベル会社でNewJeansは一つの人気商品に過ぎないので、裏切り者は根こそぎ追い出さなければならない」。

これに対しコ弁護士は、「アーティストを人気商品扱いするマインドでHYBEが今後偉大な会社に跳躍、発展できるかは疑問です」とし、「HYBEのために弁論すると、ミン・ヒジンとのカカオトークが公開され、それが非常に憤りを感じるような内容だった」「その時点でHYBE側の態度が激化したと思われる。企業は契約関係に基づいて慎重に処理すべきだった。しかし、無理な措置を取ったため、逆風をくらった」。

それと共に、HYBEが行ったミン前代表に対する「巫女経営」批判について、「会社がなぜ損をすることをするのか。意思決定によって損害を最小限に抑えながら慎重に手続き通りに進めていけば良い。ところが、もしパン・シヒョクや最高経営陣が怒りに任せてこのような誤った愚かな判断をしたのなら、(これは)オーナーリスクだ」と主張。

「アーティストは誤りがない」というジョングク(BTS)のメッセージについては、「大人の戦いによってNewJeansが体験しなくても良い苛酷な戦いを体験しているのだ。彼女たち過ちによって始まったことではない」と同調した。

 

  

「NewJeans」のメンバー5人はが11日、緊急配信を実施し、HYBEに対して「私たちが望むのはミン・ヒジン代表が代表を務める、経営とプロデューシングが統合された本来のAdorだ。今このような要請をするのは、HYBEと戦わずに仲良く過ごす方法」とし、「パン議長とHYBEは25日までに本来のAdorに復帰させる賢明な決定をしてくれることを願う」と求めた。

業界では、2週間後「25日」にデッドラインを設定したことが注目されている。

標準契約書では、アーティストが専属契約を解除するためには、会社側に不満事項を伝えた後、是正する機会を与えなければならず、その期間は、2週間(14日)とされている。

具体的には、

「大衆文化芸術家(歌手・演技者)標準専属契約書告示一部改正」第16条

「企画業者(事務所)」または「歌手」のうち一方がこの契約で定めた内容に違反する場合、その相手方は有責当事者一方に対して、「14日」の期間に違反事項を是正することを要求し、その期間内に違反事項が是正されなかったり、あるいは是正できない場合には契約を解除または解約することができ損害賠償を請求することができる。ただし、違反事項の是正が遅滞する正当な事由がある場合には、是正日から14日の範囲でその是正期限を延長することができる。

NewJeansの契約期間はまだ5年ほど残っており、グループが違約金を払うことなしに契約を解除するためには訴訟でHYBE側の契約違反を主張するしかないと思われる。

配信日は11日で、25日はちょうど2週間後であるため、要求が受け入れられない場合、メンバー達は専属契約解除訴訟を提起することになるだろう。

 

これはあくまでも私見だが、メンバーたちが緊急配信で主張したようなHYBE側の行為(メンバーの個人情報の流出させる、HYBE所属の別グループのマネージャーが「無視するよう」指示し、それに対する是正措置が取られない、など)が事実であることを立証できれば契約解除が認められる可能性はあるんじゃないかと思っている。

ただしその後もNewJeansとしての活動が続けられるかどうかやHYBEとミンヒジンとの間の損害賠償の問題は残る。同時に、国内外で批判に晒されるHYBEが業界内でこれまでのような勢力を維持できるかという問題もある。最悪の場合稼ぎ頭のBTSも反旗を翻すというパターンもあり得る(個人的にはそうなってほしい)。

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