先日のNHKスペシャル【ジャニー喜多川 "アイドル帝国"の実像】で印象に残った場面の一つが、ジャニーのスキャンダルを書いた雑誌の記者(?)がメリー呼びつけられて記事を取り下げるよう恫喝され、「今ここで服を全部脱いで警察に電話する。そうしたらあんたは捕まるわよ」と言われて引き下がったという証言だったが、なぜそのときに「どうぞおやりなさい」と言わなかったのだろう、と疑問に思った。
そんなことをして警察が来たところで、事情聴取で事の次第を話せば記者が捕まるなんてことはないだろうに。それに、記者の前で全裸になり、警官が臨場するまでの持て余した時間をどうするつもりだったんだろう。
要するに気合い負けしたということなんだろうが、よく考えると、もっと深い闇が見えてきた。もしメリーの言動が、警察権力がジャニーの味方であるということを確信した上でのものであったとしたら――。
以前も書いたように、アメリカ暮らしで米軍とつながっていた喜多川擴(ジャニー喜多川)は、下士官事務職員として米国軍人および外交官の立場にあったため、外交特権(外交官は接受国の刑事・民事・行政裁判権からの免除を享有する)を享受できる立場にあった。
そのつながりが今も生きていて、ジャニーがある種の政治的庇護下にあったとしたら…
ちなみにメリーは夫の藤島泰輔を通して皇室とのつながりもある…
なぞ陰謀論的思考が渦巻きそうになって来たのでやめる。