INSTANT KARMA

We All Shine On

Alone Again (Naturally)

英国ポップソング史上最高級のメロディーラインを持つこの曲は日本でも愛好者が多い。

ポップな旋律に乗せて、ユーモアやペーソスというには重い言葉が綴られていて、実は人生について大真面目に考察した歌だという気がしている。

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Alone Again (naturally) / Gilbert O'Sullivan

 

今から少し経って

人生にとことん幻滅してしまったら

僕は決意を決めて 近くの塔を訪れ

てっぺんに登って、身投げするんだ

そうして皆にはっきりさせてやろう

体が粉々になるってのはどんなものなのか

 

僕は教会の中で見捨てられた存在

まわりの人たちはこんな風に言う

「まあ、可哀想に」「彼女に待ちぼうけを食わされたのね」

「私たちここに居ても仕方ないわね」「帰りましょうか」

 

で結局いつものように

僕はまた独りぼっち 当然のように

 

つい昨日まで 僕は元気で明るく陽気そのもので

未来を心待ちにしていた

僕の役目を演じたいと思わない人はいなかったろう

 

ところが、まるで僕を打ちのめすかのように

現実というものが姿を現して

ひと触れもせずに 僕を粉々に引き裂いてしまった

 

それで僕は疑ってしまう

慈愛に満ちた神が本当に存在するのなら

なぜ彼は僕が本当に必要としているときに見捨てるんだろう

僕には本当に助けが必要だったのに

 

また独りぼっち 当然のように

 

世界には、癒せないほどの心の傷を持ちながら

見捨てられたままの人がたくさんいると思うんだ

僕たちは何をすればいいんだろう

何をすればいいんだろう

 

何年も昔のことを振り返ると

何よりも心に浮かんでくるのは

父さんが死んだときに泣きじゃくったこと

溢れてくる涙を隠そうとも思わなかった

 

そして母さんは65歳で天に召された

僕には理解できなかった

彼女が愛した唯一の男性を奪われて

母さんはひどく傷ついた心を抱えながら

やり直さなきゃならなかった

僕の励ましの言葉にもかかわらず

彼女は何も語らなかった

 

母さんが死んだとき

僕は一日中泣きじゃくったさ

 

また独りぼっちなんだ、当然のように

 

また独りぼっちなんだ、当然のように