リズムと語彙と体感〜ジャズ的なる何か
ジャズについて知りたくて色んな本を読んでみたが、
東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編
という本が面白かった。
同じ著者による
M/D 上---マイルス・デューイ・デイヴィス�V世研究
という大著もとても面白かった。
これらの著書(東大での講義録をまとめたもの)を書いた菊地成孔氏はジャズ・ミュージシャンでもあり、まだその作品はちゃんと聞いたことがないのだが、彼の書いたエッセイ集
歌舞伎町のミッドナイト・フットボール -世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間-
は面白く読んだ。
世の中にはまだまだ面白い人も音楽も本もあるのだと思って、少し元気が出た。
自分はたぶんこの人の千分の一もこの世の快楽を味わったことがないのだろうなという気がする(五感プラスイマジネーションを用いて人間が味わうことのできるあらゆる分野の快楽と言う意味で)。
もちろん、自分が彼の万分の一も地獄を見ていないのであろうことも推察できるのだが。