INSTANT KARMA

We All Shine On

菊地成孔年譜(暫定)3(2000~2004)

※ここから先は活動内容が多種多様過ぎてとても網羅しきれないので(まあ以前からそうなのだが)、極一部の活動に絞った。

 

2000年(平成12年)37

1.19 SNAIL RAMP「FRESH BRASH OLD MAN」

1.29 pizzicato fivepizzicato five in the bag」

2.2 Ahh! Folly Jet「Abandoned Songs From The Limbo」

DCPRGのギタリスト高井康生氏のAhh! Folly Jet名義で唯一のミニアルバム。

2.19 加藤紀子「いつか王子様が」(作曲小西康陽

3.8 黄色5「黄色いお空で BOOM BOOM BOOM」(編曲河野伸

3.23 山本麻里安「ヴィーナスと小さな神様」(作詞菊地成孔/作曲今堀恒雄

4.26 v.a.「プッチベスト ~黄青あか~」

6.21 v.a.「RABID CHORDS 002 VU TRIBUTE」

7.1 v.a.「GROOVE 2000年8月号」

7.20 OGAWA「人喰い hi to ku i」(作詞蒼井紅茶 作曲・編曲ヲノサトル

7.26 山本麻里安「お散歩ハウス」

8.18 (reissue) GROUND-ZERO「plays Standards」

8.20 渋谷クアトロでスパンクハッピー初ライブ

(ライブを見た観客のレポートより)

その夜最大の目玉は、名作「FREAK SMILE」を生み出した後の相次ぐメンバーの脱退により菊地成孔ひとりが残されたまま活動停止を余儀なくされていたSPANK HAPPYだろう。遂に新ボーカリスト・岩澤瞳を迎えての初ライヴを行なった、その新たなる姿とは…!

いきなりカラオケだった。しかも岩澤瞳との間にCDJなどの機材を挟み、菊地成孔まで一緒に歌うのだ。さらには、ところどころで二人で一緒に振りというかアクションも。そんな姿を直視したために、激しい衝撃と迷走した感動が僕に爆笑をもたらした。最高! 

MCも菊地成孔がシナリオを書いたと推測されるほど絶妙で、菊地成孔の頭の回転の早さを全く意に介さない岩澤瞳の異常なまでのマイペースぶりが、客に大受け。しかも岩沢瞳はメガネをかけているし、裸足だし、著しく見る者の萌え心をくすぐる。歌い出しのタイミングを毎回菊地成孔が出し、歌の途中で彼女がメガネを外すという場面まであって、その徹底的な演出には菊地成孔のある種フェティッシュな変態性をまざまざと見せつけられた気分だった。  

声量の関係でボーカルが聴き取りづらいなどの問題は今後解決されうるものだろうし、それより岩澤瞳というキャラクターの可愛らしさとDEATH加減の魅力は尋常ではない。今回披露された楽曲はテクノ・ポップ的なものが主体で、デトロイト・テクノばりのサウンドからストリングスが前面に出されたものまで。野宮真貴加入当時の、もっとも人を舐めていた時代のピチカートを連想させられた。なにはともあれ、3バンド登場したうちの2番手なのにいきなりアンコールが起きてしまったことも、新生SPANK HAPPYがオーディエンスにバカ受けしていたことを示す事実として記録しておこう。

9.24 渋谷オンエア・イーストでスパンクハッピーライブ

9.26 岩澤瞳がインタビュー記事掲載の「クイック・ジャパンの」表紙になることが決まる(10月号 Vol.33)

クイック・ジャパン vol.33

10.12 「DCPRGに関する二番目の企画書……計画の50%」

10.23 早稲田大学スパンクハッピーライブ

11月 サイト「GROOVE ID」に「肉声」というエッセイを掲載(「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール」に収録)。音楽講師がジャズ理論を生徒たちに講義するというもので、後の美学校などにおける菊地自身のレクチャーを予言する内容となっている

11月 v.a.「MOTTOMO OTMO UNLIMITED XIII」Trost TR-076

  ONJQの楽曲を一曲収録した大友良英コンピレーション

12月v.a.「Indies magazine 2001.2 vol.44」Rittor Music ICB-0044

12.8 パラダイス・ガラージ「BEST かっこいいということはなんてかっこいいんだろう」

12.25 v.a.「タダダー!トリビュート 私服刑事」

  DCPRG「CIRCLE LINE~HARDCORE PEACE」収録

 

2001年(平成13年)38

1.1 Pizzicato Five「さ・え・らジャポン」

1.31 スパンクハッピー初の単独ライブ

1.31 THE YELLOW MONKEY「プライマル。」

2.7   Tokyo Zawinul Bach「Live in Tokyo」

3.10 スパンクハッピーライブ 渋谷クラブエイジア

3.16 今堀恒雄「first KO」

3.28 ASA-CHANG&巡礼「花」

4月 「クイックジャパン」Vol.36スパンクハッピー特集”お金と退屈”

クイック・ジャパン vol.36

4.21「DCPRGに関する三番目の企画書 GO FUFIN' WEST」

4.25 v.a.「MIRROR BALL SONGS ~ Tribute to Neil Young」(Ahh! Folly Jet–  I Am A Child収録)

5.22 OTOMO YOSHIHIDE'S NEW JAZZ QUINTET「FLUTTER」

5.23 菅野よう子アルジュナ2 オンナの港」

5.23 キタキマユ「ラブアンドピース」

5.30 v.a.「けものがれ、俺らの猿と」(花 / ASA-CHANG&巡礼収録)

6.19 Tokyo Zawinul Bach「Hamlet on the Highway」

7.10 ROVO / DCPRG「PAN-AMERICAN BEEF STAKE ARTS FEDERATION」

7.17 スパンクハッピー 渋谷クラブエイジア

7.18 CLÉMENTINE「CAFÉ APRÈS-MIDI

7.20 スパンクハッピー 新高円寺サロン・ド・マーブルトロン

8月 「クイックジャパン」Vol.38デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン特集“戦争直前のダンス衝動”

クイック・ジャパン vol.38

8.1 小島麻由美「甘い恋」

8.10 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN 1stアルバム「Report From Iron Mountain(アイアン・マウンテン報告)」発売

8.29 菅野よう子COWBOY BEBOP Knockin' on heaven's door O.S.T. FUTURE BLUES」

9.5 大江千里「first class」

9.5 小島麻由美「My name is Blue」

9.19 かの香織「カナシイ タマシイ」

10.1 サイト「GROOVE ID」閉鎖

10.1「文藝別冊 マイルス・デイビス総特集歿後10年未来の音楽のための巨人」対談

※ここから美学校での音楽講義が生まれる。批評家としての活動のキーポイント

10.7 OGAWA「ホオズキ

10.18、19 DCPRG 大阪ライブ

10.24 今堀恒雄「FINAL ROUND」

11.1 オフィシャルサイト「SWIM」開設

11.11 高円寺にて不安神経症の強烈な発作に襲われる

クイック・ジャパンでラーメンズ小林賢太郎さんと対談して帰ってきたときで。僕、その頃は高円寺に住んでいて、駅前の「珈琲貴族」で友達と待ち合わせしてたときにデカい発作が起きたんです。・・・みるみる息ができなくなって、息苦しいから、どんどん脱いでいったんですよね。それでも過呼吸が止まらない。・・・下も開けてズボンも全部下げちゃって。

11.26 Spank Happyデビューシングル「インターナショナル・クライン・ブルー」

12.1 スパンクハッピーライブ 原宿アストロホール

12月 大友良英NEW JAZZ QUINTET 欧州ツアー

12月「SWITH」12月号「サンバと柔術は咀嚼されたか?」グレイシー柔術とブラジル音楽の関係 ※格闘技系の初記事

SWITCH誌の「ブラジリアン・トラフィック」という特集の中に書きました。スイッチの、しかもブラジル特集なんて、さぞかし快楽主義的なインテリのサウダージバイーアな人達が、かっこいい写真の上に、詩的で私的な文章を載っけてキメまくるんだろうなあ。と思い、自分はちょっと違う感じにしよう。と思いながら書きました。

12.14 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN「PLAYMATE AT HANOI / S」

 

2002年(平成14年)39

1.5 DCPRG at 吉祥寺スターパインズカフェ

1.12 恵比寿みるく

1.14「マイルス・デイヴィス講義」at新高円寺SALON ※大谷能生との初コラボ

1.16 SNAIL RAMP「GRAVITY」

1.20  スパンクハッピー渋谷オンエアイースト&ウエス

3.8  DCPRGスペースシャワーTV公開放送「スペシャ列伝」 at 新宿ロフト

3.14 DCPRG 渋谷クアトロ

3.19 DCPRG 渋谷オンエアイース

3.23 「Jazz Logic PATAPHYSIQUE」菊地成孔によるジャズ理論史講義 at渋谷ZA HALL(大谷能生と)

3.26 OTOMO YOSHIHIDE'S NEW JAZZ ENSEMBLE「DREAMS」

4.9 HPの日記(SWIM)で不安神経症をカムアウトする

ラカン派の精神分析治療と内気功による癒気型の整体により治療を試みる)

4.19 DCPRG 渋谷オンエア・イースト 対バンにジミー・テナーとか

   ライブ後に楽屋で大谷能生と会い、共同講義の正式な依頼をする

4.21 Tokyo Zawinul Bach「Cool Cluster」

4.26 SPANK HAPPYシングル「ANGELIC」 (「拝啓ミス・インターナショナル」、「アンニュイ・エレクトリーク」も収録)

5.1 大谷能生映画美学校 音楽美学講座「商業音楽理論史」開始 

5.1~6.26 毎回3時間、12回の講義。のちに「憂鬱と官能の学校」に書籍化。

5.5 岸野雄一フォルティタワーズ at 京都CLUB METRO

5.8 美学校第2講「調性1」

5.10 v.a.「タダダー!トリビュート 至福刑事 vol.2」

5.13 美学校第3講「調性2」

5.15 美学校第4講「旋律・和声1」

5.17 スパンクハッピー at 恵比寿みるく

5.29 美学校第5講「旋律・和声2」

6.5 美学校第6講「旋律・和声3」

6.10 美学校第7講「旋律・和声4」

6.12 美学校第8講「律動1」

6.17 美学校第9講「旋律・和声5」

6.19 美学校第10講「律動2」

6.21 菅野よう子COWBOY BEBOP CD-BOX」

6.24 美学校第11講「旋律・和声6」

6.26 美学校第12講「総論」

7.24 今堀恒雄GUNGRAVE

7.24 v.a.「ISOLATED AUDIO PLAYERS 2」

7.25   Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet「LIVE」

7.28 DCPRG フジロック・フェスティバル ホワイトステージ出演

8.7 「ちょびっツ キャラクターソング・コレクション」

8.12 キングレコードSPANK HAPPY」オフィシャルサイト開設

8.16 NHK FMプログレッシブ・ロックへの招待」でジャズ・ロック担当

8.28 リキッドルームDCPRGくるりが対バン

9.4  SPANK HAPPY 1stアルバム「Computer House of Mode」

9.28 ミズモトアキラ「A.M.」

10.13 東京ザヴィヌルバッハ with オラシオ・ヘルナンデス at モーション・ブルー横浜

10.16 DCPRG「タダダー感謝祭!」at 渋谷AX

10.20  SPANK HAPPY 大阪ツアー at トライアングル

10.26 大友良英ニュー・ジャズ・クインテット シカゴ公演

10.31 東京ザヴィヌルバッハ at 六本木ピットイン

11.2  SPANK HAPPY at 渋谷クアトロ

11.4     東京ザヴィヌルバッハ   at 京都メトロ

 11.10 DATE COURSE PENTAGON ROY AL GARDEN「DCPRG3/GRPCD2 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN 3rd/GENERAL REPRESENTATION PRODUCTS CHAIN DRASTISM 2-CD」(リミックス盤)

11.20 クミコ「愛の讃歌」(「夢見るシャンソン人形」編曲)

11.21 VINCENT ATMICUS「VINCENT I」

11.23 スパンクハッピー東大駒場祭出演

11.27   DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN「PRAVDA」

11.29   ラクダカルテット 新宿ピットイン

11.30 スパンクハッピー 青山CAY

12.4  ヴィンセントアトミクス レコ発ライブ

12.5 南博Go There! レコ発ライブ

12.20 Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet「PULSER」

12.21 v.a.「MINIMA-GO THERE! remix」

12.21 南博Go There!「Celestial inside」

12.21 v.a.「武尊祭 '01 '02」

12.25 v.a.「Spirit of The BLUES ~Evolve or Die~」

12.27  DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN「TIME」

12.27 東京ザヴィヌルバッハ 青山CAY

12.29 DCPRGレコ発ライブ、大友良英DCPRG脱退

12.30 スパンクハッピー  渋谷クラブエイジア

ペンギン音楽大学」創立

 

2003年(平成15年)40

1.16 小島麻由美「愛のポルターガイスト

2.10 v.a.「DCPRG3/GRPCD1 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN 3rd / GENERAL REPRESENTASION PRODUCTS CHAIN DRASTISM 1-CD」

2.21カヒミ・カリイ「Trapéziste」

3.21 TOKYO ZAWINUL BACH b/w Horacio " El Negro" Hernandez「VOGUE AFRICA」

4.25 OTOMO YOSHIHIDE'S NEW JAZZ QUINTET + TATSUYA OEONJQ + OE」

6.2 「Jazz Logic PATAPHYSIQUE」菊地成孔によるジャズ理論史講義 at青山Cay大谷能生と)

6.25 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN「MUSICAL FROM CHAOS」(ライブ盤)

7月 OTOMO YOSHIHIDE'S NEW JAZZ QUINTET + TATSUYA OEONJQ + OE」

8月 菊地成孔/南博デュオ結成

8.1 オフィシャルサイト「SWIM」閉鎖

8.11 オフィシャルサイト「フォンテーヌ/デギュスタシオン」開設

9.16 某掲示板に以下のコメント

これは三田格さんに確約とったにで書きますが 

投稿者:菊地成孔ちょっとお久しぶりです  

投稿日: 9月16日(火)10時36分48秒

 僕、菊地成孔

 自衛隊イラク派遣をはじめ、あらゆる戦争と占領に反対しません(賛成もしません)。

 デモンストレーションを恣意的に規制する公安条例の撤廃を訴えます(これはまあ、撤廃とは言わないまでも、規制は緩和されればいいなあと思います)

 世界に惨禍をばらまき続け、兵器と戦争を売りつけ回るブッシュの来日に全く抗議しません(ウエルカム・ジョージ)。

 さらに、あらゆる人の表現の場としての路上開放を呼びかけます(これは呼びかけますね。ガンガンに)

 僕は「面白そうだから出てみる」のと「ムードマンと一緒にプレイしたい」のと「個人的に(あくまで個人的)最近、怒りがもの凄いことになっていて、イライラしている」のと「三田格さんに頼まれたから」出ます。

 出て、デモが素晴らしいと感じたら、そう発言し、次からは自分の意志で出るでしょう。デモがつまらなく、くだらんパーティーだ。と思ったら、次から出ない。では済ましません。

9.25 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN 2ndアルバム「Structure et Force(構造と力)」

Structure Et Pouvoir Structure And Force 構造と力

9.26 スパンクハッピーミニライブ 八重洲ブックセンター

9.30 倉地久美夫「I heard the ground sing」

9.30 (reissue) 倉地久美夫「うわさのバッファロー

9月 v.a.「indies issue 2003.10/11 Vol.11」

10.3 「CDは株券ではない 今月のCDレビュー&売上予想」開始

10.8 (reissue) ブロンソンズ「スーパーマグナム+2」

10.20 初の著書「スペインの宇宙食」(小学館)出版

11.7 < JAZZ TODAY 2003 > 菊地成孔バンド:菊地成孔(sax) 他 六本木SWEET BASIL

11.25 Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet「Tails Out」

11.30 こなかりゆ「That Live」

12.3 SPANK HAPPY 2ndアルバム「Vendôme la sick KAISEKI」

Amazon.co.jp: VENDOME,LA SICK KAISEKI: ミュージック

12.3 スパンクハッピーNHK FM「LIVE BEAT」

12.5 菊地クインテット

12.8「クイック・ジャパン」の企画でタレント・インリンとドライブ。その記事を巡り、インリンとユニットを組む”ヒラオカノフスキー”なる人物の掲示板が炎上。菊地が翌年1.21に反論を書き込むも編集部が謝罪する形で終結

12.10 坂本真綾少年アリス

12.13 菊地成孔 / COMBO PIANO「10 Minutes Older」

12.24 新宿ピットイン

 

2004年(平成16年)41

1月 Viewsic「セルフ・ライナーノーツ」

1.20 父・徳次郎亡くなる。享年82歳。

1.28 菊地成孔 feat. 岩澤瞳「普通の恋」Viewsic DISCS CSCS-001

1.28 natural essence「ten:se[s]」

1.31 The Art Bears「The Art Box」

2.6 「大友良英ニュージャズクインテット」脱退

ONJQでの僕のサックスのプレイはしばらくお休みとなります。来て下さった皆様、有り難うございました。

大友も僕も本当に忙しくなってしまった。 ONJQはこれからもアルフレッドを迎え、ツアーやらレコーディングやらあるでしょう。もし僕がメンバーだったとしたら、僕のお陰でそのスケジュールを変えないといけなくなったりする。不自由になってしまう訳ね。大友がデートコースを辞めたのもそういう理由です。つまりは。

もう「不仲説」なんて流れてないだろうから(ちょびっと寂しい気もするのだが・苦笑)書くまでもないですけど、僕等の個人的な友情は、むしろ増してるぐらいなのよ。「デギュスタシオン・ア・ジャズ」では、往年の阿部と高柳(知らない人はジャズファンの叔父さんにでも聞いてください)もかくやという、菊地-大友のデュオがいっぱい収録されています。僕等は結局センスが似てる。泣かせたいわけです。くー。つって。

ただ、それが「ユリイカ」みたいになるか「ミラーボールズ」みたいになるかの差なわけですね。大友がディスコ通いしていたとしたら変でしょ(笑)。僕は椅子に座ってじっくり染みる感じより、ちゃらやら踊りながら泣けるのが好き。ってことですね。僕は椅子に座ってる人には泣いて貰いたくない。欲情して貰いたい訳ね。あ。椅子に座ってる人だけじゃないか(笑)。

2.15 DCPRGアサヒスーパードライライブSHIBUYA-AX

2.18 唐沢美帆「ID.」

2.29 スパンクハッピー エトワール@CAY

3.3 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN「Structure I la structure de la magie monderne/ 構造 I 現代呪術の構造」

3.5 パードン木村「SILLY WAKE」

3.10 v.a.「Strange & Cute」

3.24 UA「SUN」

4月「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール」解説を歌舞伎町のホテルで執筆

4月「服は何故音楽を必要とするのか」連載開始(ファッションニュース誌)

4.7 菊地成孔「DEGUSTATION A JAZZ」

Amazon.co.jp: Degustation a Jazz: ミュージック

4.12 岩澤瞳スパンクハッピー脱退

岩澤が僕の愛人で、僕がもう彼女に飽きちゃったから捨てた。という、ぞっとするような事を想像している人も多いと想うし、どう思われても仕方がないが、違うんだ。彼女は本当に病気で、とてもここには書けないような凄絶な現実があって、もう本当に仕方なく引退したのです。今や彼女は公人ではないから、何ひとつ書くことは出来ないけど

4.15 東京大学教養学部でのモダン・ジャズ講義開始(大谷能生と共同)

のちに東京大学アルバート・アイラーとして書籍化

第一回 十二音平均律、バークリーメソッド、MIDIを経由する近現代商業音楽史

4.21 菊地成孔「CHANSONS EXTRAITES DE DEGUSTATION A JAZZ」

Amazon.co.jp: CHANSONS EXTRAITES DE DEGUSTATION A JAZZ: ミュージック

4.22 東大講義第二回 ビバップとプレ・モダン・ジャズ

5月 ~9月までUAの全国ツアーで演奏

5.6 東大講義第三回 モダンとプレ・モダン

5.10,11 山下洋輔と東大駒場小空間でイベント

5.20 東大講義第四回 1950年代のアメリカと、ジャズ・モダニズムの結晶化

5.21 カヒミ・カリイ「Montage」

5.23 菊地成孔クインテット 青山CAY

5.27 東大講義第五回 1959~1962年におけるジャズの変化(1)

6.3 東大講義第六回 1959~1962年におけるジャズの変化(2)

6.10 東大講義第七回 フリー・ジャズとは何からのフリーだったのか?

6.13 自由が丘から歌舞伎町に引っ越し

11階建てマンションの11階で、夜景は歌舞伎町と二丁目、大久保のアセアン・ゲットーが丸々見渡せます。もうそれだけで、いくらでも曲が書けそうな予感。そして、飛び降りれば一発(苦笑)。妻は心配で心配でしょうがない(笑)。

6.15 スパンクハッピーにドミニク加入決定

彼女の名はドミニク。上海在住だが国籍はオーストラリア。広東、上海、英、仏語を話し、血には中国、ロシア、オーストラリアが入っている。世界中で最もヴァイタルかつハイプライドである事で知られる華僑の家柄で、両親は上海でも二番目の富豪だ。彼女とステージママである彼女の母親は(彼女は常に、彼女のママと行動を共にしている。ママは元、上海歌劇の有名女優で、現在は上海でテレビ局のオーナーをしている)、あろう事か、そして大変有り難いことに「菊地さんの様な才能がある方のピンチを、我々が救いましょう。よりよき共同事業を」と言った(笑)。

6.20 第三期スパンクハッピー at 東京日仏学院「fete de la musique」

6.22 「ファッションニュース」の記事の件で兼巻豪、本間遊らに騙し討ち的に呼び出しを食らうがなし崩し的に和解。

6.24 東大講義第八回 1965~1975年のマイルス・デイヴィス(1)

7.1 東大講義第九回 1965~1975年のマイルス・デイヴィス(2)

7.7  野宮真貴「DRESS CODE」

7.8 東大講義第十回 MIDIモダニズムの終焉

7.21「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール-世界の9年間と、 新宿コマ劇場裏の6日間-」(小学館

表紙の写真は荒木経惟撮影

歌舞伎町のミッドナイト・フットボール 世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間の通販/菊地 成孔 小学館文庫 - 小説:honto本の通販ストア

7.15 東大講義第十一回 前期テスト

7.22 ORIGINAL LOVE「沈黙の薔薇」

7.26 The Art Bears「Revisited」

8.10 TOKYO ZAWINUL BACH「a8v on the Earth」

8.18 v.a.「PINK PANTHER'S PENTHOUSE PARTY」

9月 DCPRGツアー(広島、博多(中止)、京都)

9.8 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN「STAYIN' ALIVE / FAME / PAN-AMERICAN BEEF STAKE ART FEDERATION 2」

9.11 大谷能生との共著「憂鬱と官能を教えた学校」(河出書房新社

9.11 スパンクハッピーバンコク遠征。ドミニク逃亡。

急遽バンコクの「××デパート」でパートナーを調達し、ステージをこなす。

9.15  小島麻由美「パブロの恋人」

9.15 持病の前立腺炎が悪化

9.17 OTOMO YOSHIHIDE, BILL LASWELL, YASUHIRO YOSHIGAKI, NARUYOSHI KIKUCHI, YUJI KATSUI「Soup Live」

9.25~ サンパウロを経由してブエノスアイレス滞在(26~29)

エスクァイア日本版』の編集部から声をかけてもらい、ジャーナリストとして“南米のパリ”と称されているブエノスアイレスに行くことになり、それが『南米のエリザベス・テイラー』を作るきっかけになったんです。

9.29   杉良太郎君は人のために死ねるか

10.2 DCPRG 朝霞ジャム

10.4~7 DCPRG「構造1」レコーディング

10.7 東大講義 ブルース(1)

10.14 東大講義 ブルース(1)

10.18 菊地成孔クインテット 六本木スイートベイジル

10.20 UA「la」

10.20 須永辰緒「World Standard.04 A Tatsuo Sunaga Live Mix」

10.21 菊地成孔「DEGUSTATION A JAZZ Authentique/Blue」

10.21 南博「Touches & Velvets ~Quiet Dream」

10.21 東大講義 ブルース(1)

10.28 東大講義 ブルース(2)ゲスト飯野友幸上智大教授

10.30 スパンクハッピー 青山CLAY(ドミニク不在)

11.2 クインテット 代官山UNITカヒミ・カリイ参加)

11.4 東大講義 ダンス(1)

11.11 東大講義 ダンス(1)

11.17 吐き気や下痢、悪寒などで大久保病院

11.18 東大講義 ダンス(1)

11.21 marianne Amplifier feat. yuka「悲しい予感

11.21 スパンクハッピー 東大駒場キャンパス

11.23 東京ザヴィヌルバッハ 京都メトロ

11.24 メトロ大学で「受胎のラーガ・拷問のラーガ」講演

11.25 東大講義 ダンス(2)ゲスト:野田努remix編集長

11.26 クインテット 渋谷JZ BLOOD

11.28 クインテット 新宿ピットイン

12.2 東大講義 即興(1)

12.9 東大講義 即興(1)

12.15 v.a.「BOYCOTT RHYTHM MACHINE」(DCPRG「構造1」収録)

12.16 東大講義 即興(2)ゲスト:大友良英

12.17 DCPRG 恵比寿

12.22 菅野よう子とシートベルツ「COWBOY BEBOP Tank! THE! BEST!」

12.25 クインテット 恵比寿リキッドルーム

12.30 鼻腔と喉と上顎が真っ赤に腫れ割れるほどの頭痛に襲われる

12.31 さいたまスーパーアリーナで「K1」見る。5年ぶりの格闘技観戦。

今年も終わりですねえ。と、僕は再び苦笑交じりにマネージャーに言いながら車を降りる。2004年12月31日午後6時40分。今年も本当にいろいろあったよなあ。あっという間だったよなあ。・・・いろいろなことをどんどん思い出しながら、懐かしいブルーズが、どんどん溶けていくのを感じながら、僕は会場に入る前にもう一度だけ、無理に笑った。