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棋聖戦とか

以前「棋士群像」のブログ記事を書いた佐々木大地七段が、昨日永瀬王座を下して第92期棋聖戦の挑戦権を獲得した。

もちろんタイトル挑戦は初。順位戦がまだC級2組というのは意外な気がするが、今年に入って勝ちまくっており、四月には渡辺名人と2回対局して2回とも勝っている。

日曜日に叡王戦で藤井叡王に土をつけた菅井八段もそうだが、新しい顔ぶれのタイトル戦登場には心躍らされる。特に最近はタイトル戦では角換わりか相掛かりのほぼ二択みたいな状況が続いているので、振り飛車藤井聡太に挑む菅井八段とのタイトル戦は新鮮である。日曜日の叡王戦第二局は、藤井には珍しく中盤から大差がついて菅井の圧勝となった。将棋ファンにとっては面白い展開である。

 

棋聖戦の初戦は6月5日、ベトナムのダナンで行われるという。

師匠の深浦九段も喜んでいることだろう。

佐々木七段の健闘を祈りたい。

 

大崎善生編「傑作将棋アンソロジー 棋士という人生」を再読。

山田道美、芹沢博文大山康晴小池重明、そして村山聖・・・棋士という人生は、どうしてこんなにも心を揺さぶるのだろうか。

編者の大崎自身の三つのエッセイは、「ズルいな・・・」と思いつつも、どうしても読みながら涙が止まらなかった。