INSTANT KARMA

We All Shine On

天災(天才)と革命

細野晴臣の孫が参加しているバンドCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINがあまりにも細野晴臣のDNAを受け継いでいるのに笑った。細野さんの孫じゃなかったらDragon Ashの「Summer Tribe」を聴いたときのZeebraの気持ちになったかもというくらいのレベル。

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パパ活女子(頂き女子)のカリスマ>で「頂き女子」のためのマニュアルを販売していた「りりちゃん」が詐欺幇助で逮捕されたというニュース。

そのマニュアルの中身が話題になっている。

実物は見ていないが、この記事を読んで、巧妙に書かれているなあと感心した。

相手に好意を見せて仲良くなり、信頼関係を築き、金に困っていると匂わせて大金を交付させる。こう書いてしまえば何と言うこともないが、その一連の流れを作り出す方法が手取り足取り懇切丁寧に記載されている(だから「マニュアル」なんだけど)。ターゲットの選別の仕方や金を受け取った後のアフターフォローの重要性まで含めて、非常によくできた指南書である。1冊1万円で売っていたそうだが、少なくとも、このマニュアル販売に関する限りは詐欺ではないといえるだけの中身があると思う(逆に言えば本当に役に立つ内容でなければ幇助にはならないだろう)。本当に「りりちゃん」が自分の経験だけでこれだけのものを書いたのならたいしたものだとも思う。

面白いのは、「りりちゃん」は自分の「頂き」で逮捕されたのではなく、彼女のマニュアルを使った「頂き女子」の被害者からの告訴で捕まったというところだ。「りりちゃん」はアフターフォローがしっかりしているので、相手から被害を訴えられてはいなかった。彼女のマニュアルを使って失敗した「頂き損ない女子」のおかげで捕まってしまったというわけだ。いくらよくできたマニュアルでも、使う人間がダメならうまくいかない。これはあらゆるマニュアルに言えることだ。

先に、本当に「りりちゃん」が自分の経験だけでこれだけのものを書いたならたいしたものだと書いたが、その点に少し疑いを持っている。

「りりちゃん」もそうだが、「頂き女子」の大半は、頂いた金をホストに注ぎ込んでいる。「りりちゃん」自身も逮捕時には所持金は1万円しかなかったという。

つまり最終的に利益を得る人物(グループ)の誰かがマニュアル作成に手を貸していたのではないか、という気がする。もちろん具体的に作成(補助)者の利益になるとは限らないので、面白半分で関わっていた可能性も高い。

いつの世も本当に悪い人間は逮捕されないものだと思っているので、こういう事件があるたびにそういう風に勘ぐってしまう(陰謀論にハマりやすいメンタリティともいえる)。

 

坂口恭平宮台真司の11年ぶりの対談というのが上がっていたので聞いてみた。

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2012年のこの動画を初めて見たときは、坂口が日本に革命を起こすんじゃないかと思って彼の「Practice for a Revolution」というCDを買ったりしたが、革命は起こらなった。

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それでも芸術家として作家としてまた「24時間いのちの電話」カウンセラーとして独自の活動を活発に継続している。

今年の夏に行われたこの対話では、宮台は「電話で相手の声を聴いただけでその人の悩みが視覚的にわかる」とかいう坂口のオカルトめいた話にも肯定的に相槌を打ちながら、いつものように持論を滔々と述べている。

坂口が革命を起こせないのは坂口のせいではなく彼を使う勇気のないNHKの体質にあるというような印象を受ける内容だったように思う。