中原昌也の退院を知る。よかった。
自分もまだ生きようと思える。
世界が異常なもの、基地外じみたものになっている、という感覚は、トランプが米大統領になった頃から持っていたのだが、最近それが加速度的になってきている気がしてしょうがない。今までノーマルだと思っていた常識がまったく通用しない時代に入っている。
あらゆるサービスの質が劣化し、その対価は上がっているという状況に誰も異を唱えない。年金は下がり、保険料は上がり、国民負担だけが増える状況に誰も異を唱えない。
貧困が急速に拡大し、最低限の生活を送ることも厳しくなっている一方、月に１万円くらいかかるスマホがなければ生活できない状況に誰も異を唱えない。
何もかも値上げ。もう音を上げたくなる。これだけ皆苦しめられているのに選挙をしたら政権与党（自民党）が勝つ。これは選挙制度の問題だけではないだろう。
大きな出来事が忘却されていくスピードも上がっている。２年前の夏の東京五輪のことなど誰も覚えていないだろう。性懲りもなく２年後には大阪万博をゴリ押ししようとているが何も学んでいない。
税金の使い道が問題になっている。政治家（石井紘基）が暴露して殺された特別会計も含めてすべてを公開して議論しないといけない。ごまかしたり隠蔽したりしているだけでは不信感が募るだけで何をやっても効果がない。
こんなのがあったんだ。
新潮2004年10月号
この冒頭部分には載っていないが、中原が編集者からダメ出し喰らったタイトルが「踊る池田大作戦」（野蛮な第三文明を焼き払う話）らしい。
池田大作が没した日に中原昌也が信濃町の病院から退院したとしたらこんなよくできたお話はない気がするのだが。
それと入れ替わるかのように渋谷陽一の入院のニュースが。
どうかお大事になさってください。
