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日本のロック名盤、ベスト10

「なぜ日本のロック音楽には、今までただのひとつも、ランキングされたオールタイム・ベストの名盤リストがないのだろうか?」という疑問から、本書『日本のロック名盤ベスト100』を執筆したというのは、作家として活躍する川崎大助さん。

本書では、日本のロック名盤アルバム1位から100位までのランキング、そのそれぞれについてのレビューとともに、現在にいたるまで日本のロックが歩んできた歴史についても総覧していきます。

川崎さんによるランキングの基準は、「ある種の音楽的一徹さ、研究熱心さ」「オリジナリティ」「革新性」「大衆性」「影響度」の5つ。

なかでも最も重要視したというのは、影響度。同時代的に、あるいは後進に、どれほどの影響を肯定的な意味で与えることができたか、ファンやミュージシャンへの影響のみならず、社会的・文化風俗的に、その一枚が与えた影響を考慮したといいます。

こうした指標に基づきランキングされた作品の数々。10位までを少し眺めてみると、1位から順に、

1 はっぴいえんど『風街ろまん』(71年)、

2 RCサクセション『ラプソディー』(80年)、

3 ザ・ブルーハーツ『ザ・ブルーハーツ』(87年)、

4 イエロー・マジック・オーケストラ『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』」(79年)、

5 矢沢永吉『ゴールドラッシュ』(78年)、

6 喜納昌吉&チャンプルーズ『喜納昌吉&チャンプルーズ』(77年)、

7 大滝詠一『ロング・バケイション』(81年)、

8 フィッシュマンズ『空中キャンプ』(96年)、

9 サディスティック・ミカ・バンド『黒船』(74年)、

10 コーネリアスFANTASMA』(97年)。

BOOKSTAND 9月3日(木)7時30分配信

 

僕も僕なりに日本のロックベスト10を考えてみたので発表する。

ランキングの基準は「主観」のみ。自分が心を動かされ、影響を受けたもの。

まったくの主観で選んでいるにもかかわらず割とオーソドックスな作品ばかりになったのは、自分の資質が所詮ミーハー的であることを示している。

 

1 エレファントカシマシ『THE ELEPHANT KASHIMASHI』(1988)

2 岡村靖幸『家庭教師』(1990)

3 RCサクセションシングルマン』(1976)

4 小沢健二『LIFE』(1994)

5 小沢健二犬は吠えるがキャラバンは進む』(1993)

6 山下達郎『IT'S A POPPIN' TIME』(1978)

7 川村結花Lush Life』(1999)

8 椎名林檎無罪モラトリアム』(1999)

9 宇多田ヒカル『First Love』(1999)

10 Yes, Mama OK?『Modern Living』(1996)

 

1位がダントツ。5位までと、6位からの間には、天と地ほどの開きがある。