小谷野敦「美しくないゆえに美しい女たち」読了。この本に出てくる人は女優でも主役級の人よりも脇役とか比較的目立たない主演作に出ているような人が多い気がする。そういうところに目をつける発想は自分にはあまりないことに気づいた。
自分が好きな女優は、奥菜恵とか夏川結衣とか満島ひかりとか北川景子とか能年玲奈(のん)とか、主役級の人で、誰もが認める分かりやすい美人ばかりなので、所詮通俗的な趣味なんだな、と思う。他には桜井幸子や長谷川真弓が好きだが、彼女たちも主演作(「高校教師」と「太陽の子」)の評価が高く、まったく脇役タイプではない。
昔の女優でもやはり原節子や高峰秀子のような、ストレートど真ん中のスターが好きだ。目立たないけどいい演技をしているとか、クセはあるけれど光っている、というような好みはあまりない。何だかんだでメジャー志向、長いものに巻かれがち、ということなのかもしれない。つまらぬ。
上に挙げた人たちの魅力や思い入れについては過去のブログ記事でさんざん書き散らかしているので、今更もう何も書く気にならない。
小谷野本はアニメのキャラクターも取り上げているので、それに倣えば、子供心に憧れた異性キャラは、「ハクショん大魔王」のアクビ姫、「どろろん閻魔くん」の雪子姫、「リボンの騎士」のサファイア……って姫ばっかりかよ! 「さるとびえっちゃん」もよかったし、「じゃりン子チエ」も好きだった(子供の頃の話なので、ロリコン趣味ではない)。
ガンダムやエヴァにはまったく触れないで来た。「スターウォーズ」も見たことがない。ドラクエもプレステもやったことがない。僕の個人カルチャー史には巨大な欠落がある。
そんな僕でもこうやって何とか生きてるんだから、おぅやまさんにも力強く生きてほしいと願っている。