War Is Over

 if you want it

NDL

朝、土砂降りの中を国会図書館へ。開館時刻の午前九時半に着くと、既に土砂降りの中を百人位の人たちが入口に並んでいた。

コロナ以前であれば、開館時間内に行けば入場できないことはなかったのだが、今は在館者数が1,000人に達した時点で入館を拒否されてしまうのだ。この措置が取られたのは先月からで、六月に行ったときは予約していないと入館できないと言われてスゴスゴと引き下がる羽目になった。

何とか入場し、早速目当ての田中英光私研究」を借りようとしたが、一部の号は利用中ということで見ることができなかった。見れる号だけを借りて目を通す。

いつか西村賢太全集が出てこの内容もすべて収録されないだろうか、と願う。

昼になり腹が減ったので六階の売店でパンを買って同じフロアの飲食スペースで食べる。以前には食堂があったのだが、閉鎖してしまったようだ。

午後は文芸誌のバックナンバーを読む。西村賢太「けがれなき酒のへど」が掲載された『文學界』2004年12月号や、あの悪名高き(?)「暗渠の宿」の合評(井口時男松浦寿輝中村文則)の載った「群像」2006年9月号を読む。ちなみにこの合評では西村のほかに小谷野敦 「悲望」、Grave Grinder「BRAIN」も取り上げられているのだが、小谷野敦のは読んだけどGrave Grinderってittai誰yo?

「雨滴は続く」の読者ならチェックしておきたい、「一夜」の掲載された『群像』2005年5月号も見てみた。若手作家14名の短編競作!と謳っていて、賢太は「雨滴」の中で「この十四人のうち生き残るのは果たして何人だろうか」と不敵なことを書いている。確かに今も生き残っていると言えるのは半数にも満たないだろう。

この頃の西村賢太に対する文芸誌の扱いを目の当たりにすると、当時の西村が味わった屈辱感の片鱗が分かる気がする。

あと、西村賢太藤野可織に大変な恩義を感じていた「人もいない春」の書評を読んでみたかったのだが、検索してもどの雑誌に載っているのか分からなかった。

まだ時間があったので、文芸誌のバックナンバーで岡崎祥久二瓶哲也の小説を読む。いずれも既に感想を書いた近作の方がよいと思った。

外に出たら、朝の土砂降りが嘘のように夏の日差しが、夕方にもかかわらず燦燦と照り付けていた。