INSTANT KARMA

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評伝 西村賢太

先週くらいからずっとそこはかとない倦怠感と頭痛が続いていて今週末もずっとそんな感じ。熱っぽさはあるが熱はない。これって…

 

本の雑誌」の最新号を読んだら、小谷野敦「アマゾンレビューから追い出されて」という記事が載っていた。

最近出版された『レビュー大全』という本の刊行を間近に控えて、突然アマゾンから、ガイドライン違反という理由ですべてのレビューを削除されたという。

アマゾンにメールで問い合わせても、どこがどのように違反しているのかの説明も一切ないという。いずれ回復を求めてAmazonに対して訴訟提起する予定らしい。

こういうのは本当に忌々しき事態で、Amazonに限らず、旧Twitterでもいきなり雑誌「世界」のアカウントが停止されたのも記憶に新しい(これは抗議して回復したようだが)。Youtubeにしても、いきなり収益停止やアカウントの禁止などの措置を一方的に取られる事態が頻発している。

何度も書いているように、もはやわれわれの生活の一部となっているSNSなどのプラットフォームは、〈管理者〉が生殺与奪の権利を持つ不安定きわまりない空間であることを常に念頭に置く必要がある。こんなものに依存しているとロクなことにならないが、かといって無しでやっていくこともできない。そういう見えないがんじがらめの檻の中で生きている。

 

それはそれとして、この文章の最後に、小谷野がこの本の刊行記念でやった対談会に、西村賢太の恋人だったという人が会いに来てくれたと書いてあるのが気になる。

「詳しくは書かないが、名門女子大卒の賢太の二つくらい下のひとであった」とのことだが、この出会いが小谷野敦が「評伝 西村賢太」を書くのに役立つことを密かに期待している。