明日放送の『ロンドンハーツ』は、鳥居みゆきの今後にとって、かなり重要な番組になりそうだ。 単にゴールデンタイムのバラエティで鳥居メインの企画が事実上初めてフューチャーされるというだけでなく、その企画が鳥居の今後の芸人活動を規定してしまいかねない内容であるという点が、である。
「ロンハ―」のスタッフは、ほとんどのテレビ視聴者にとっての関心は、鳥居のネタよりも、鳥居の「素」の部分にあるというニーズを掴んでいる。 だから、「私物チェック」に「寝起きドッキリ」と、この番組は執拗なまでに鳥居みゆきの「素」を暴くことにこだわり続けてきた。
それは、「エンタの神様」や「レッドカーペット」のネタ重視の姿勢とは対極をなすスタンスであり、鳥居みゆきがバラエティの枠内でどうやったら一番面白くなるかというテーマに最も忠実なやり方といってよいだろう。
ご存知の通り、鳥居は、多数のカルト的ファンを擁しており、現時点で彼女の人気を 大きく支える要素となっている。同時に、テレビでしか鳥居を知らない視聴者の方が人数としてははるかに多いという現実もある。
鳥居が今後軸足をどちらに置くのか、明日のロンハ―は踏み絵のような冷酷な役割を果たすことになるかもしれない。
