War Is Over

 if you want it

君には時間がある

まあ、世間の大抵の人間はマイナス思考にできているものです。何もそんなことで自分を責めるがものはないんですが、しかしそれでも何がしかの救いを求めたいというのであれば、私小説を読んでみてはいかがでしょうか。優れた私小説の書き手は、皆このマイナス思考と自意識の強さを抱えています。が、ただ抱えるだけではなく、その厄介さと正面から向き合ってもいます。この向き合い方が自虐的であれ露悪的であれ、作者にとってはどこまでも本気のものであるからこそ、同じ辛さや生き難さを感じている人にある種の共感を呼ぶのでしょう。

西村賢太「本のソムリエ」(読売新聞平成24年7月15日)

朝Nと話す。独り暮らしすることにしたので週5にしてほしい。就職したら家を出るようにと言われている。親と気まずい訳ではない。自分に収入があると公営住宅の世帯収入の限度額を超える。週5にしてもパートで・・・くらいの月収しか保証できないがそれでよいか。3万9千円くらいの物件をネットで見つけたという。引越費用は貯金で何とかする。奨学金の返済も毎月ある。検討してもう一度水曜日に話し合うことにした。前の事務員はどうだったかということと社会保険について聞かれた。フルタイムにするとなれば仕事ぶりについては厳しい目で見ることになると言おうとしたがそれは言えず。実際目の前に居ると厳しくは言えないのが悲しい性。今日はこちらから話しかけず、向こうから何度か話してくる(昼の弁当食べながら朝来たら下に大家と警官と自販機を叩いた男がいたこととか)。夕方話を振ってきたので説明する。16時にいつものように帰っていった。水曜日に辞めると言えばそれでいいし働かせてほしいと言えば時給を上げてもいいかと思う。まあ正直事務員としてはまだ至らない点が多々あるが、使い物にならないという程ではなく、これ以上を求めても他に得られる保証もない。もし辞めるならこれ以上情が移る前の方がいい。でも今日の雰囲気では辞めない気もする。何とも分からない。