多感な十代の頃に初めて聴いた瞬間にグッときた曲を並べてみたい。記憶のみに頼って書くので不正確な記述もあるかもしれない。
・ ソー・マッチ・イン・ラヴ/ティモシー・B・シュミット
何かのCMにも使われていたが、テレビで「初体験リッチモンド・ハイ」を見ている時に流れてきたこの曲に心を鷲掴みにされた瞬間をよく覚えている。
オリジナルは The Tymesというドゥーワップのグループの曲で、後に聴いたが断然このカヴァーの方が瑞々しさがあって良い。
山下達郎があのもっさりした多重コーラスでカヴァーしているヴァージョンは好きじゃない。
・He Ain't Heavy He's My Brother/ Hollies
ラジオでこの曲が流れてくるのを初めて聴いた時に、涙が出るほど感動したのを覚えている。曲に込められたメッセージ性や歌詞のことなど何も知らないのに、この歌声とメロディーだけで心の琴線に触れた。『明日への誓い』とかいう邦題がついていたような気がする。
・若葉のころ/ビー・ジーズ
映画のサントラとして有名だが、それとは別どこかで聴いて、なんていい曲なんだと感動したのを鮮烈に覚えている。その後、キンキキッズと奥菜恵が主演したドラマ『若葉のころ』(邦題そのまんま)でも効果的に使われていた。あの頃の奥菜恵の可愛さとも相まって自分にとって甘酸っぱい曲。ビー・ジーズの『メロディ・フェア』も大好きだった。
・太陽のあたる場所/スティービー・ワンダー
これもラジオで聴いて、流れてきた曲を聴きながら涙していた。スティービーの曲は初めて聴いた瞬間に好きになる曲が多いものの、これは別格。しかもスティービー自身の曲ではない。
ついでながら、彼の80年代のナンバーワンヒット「心の愛」も大好きで、ポップスベスト40みたいなAMラジオ番組で湯川れい子さんの読む訳詞と共に聴いたのが懐かしい記憶である。
・Just a Gigolo/デヴィッド・リー・ロス
スタンダードナンバーなのでどこかで耳にしていたに違いないが、デヴィッド・リー・ロスのソロアルバムでのこのヴァージョンが何と言っても最高。マイケルやシンディ・ローパーが出てくるミュージックビデオの楽しさもあって十代の心のトップフォーティーには確実に入る。もちろん「カリフォルニア・ガールズ」も最&高(これはブライアンも認めている)。
・Sea of Love/ハニードリッパーズ
ロバート・プラントのお遊びバンドの曲だが、なぜか初めて聴いたときから大好きで、下手したらツェッペリンより好きかも。正直「胸いっぱいの愛を」を初めて聴いた時にはピンと来なかったような奴なので、本当はロック不感症の可能性もある。
・Ev'ry Time We Say Goodbye/シンプリー・レッド
今となっては「Holding Back the Years」の一発屋とも思えるシンプリー・レッドだが、この曲が何かのラジオ番組の最後にかかった時には、しみじみいいなあと思ったのを覚えてる。
こうしてみると昔の名曲のカヴァーにやられる傾向があるのが分かる。
・You Make Me Feel Brand New/スタイリスティックス
多分次の曲と並んで、人生で最も感動した曲。自分にとっては神聖なまでの名曲。
山下達郎のカヴァーを聴いた時には、正直この曲を汚されたような気分になってしまった(基本的に山下達郎の曲やカヴァーは大好きなのだけれど)。
・レット・イット・ビー/ザ・ビートルズ
この曲との出会いについてはこの記事に書いた。
洋楽にハマるきっかけになった曲で、ビートルズにハマるきっかけになった曲でもある。初めてNHKのリクエスト番組でラジカセからこの曲が流れてきた状況を今でも鮮明に覚えている。何か天上から光を浴びたような畏敬の念に打たれた気がした。
歌詞の意味やタイトルのLet It Beの意味が結構後になるまでよく分からなかった。
中学一年生の英語の教科書にはまだ「Let」という動詞が出てきていなかった。
辞書を引いてもよく分からなかった。その謎がまた魅力的だった。
その後、山ほどビートルズの関連書を読むことになるが、未だにビートルズの魅力は味わい尽くせない。今もネットにはそういう人が大量に溢れている。
こうして見ると全体的に八十年代の洋楽は輝いていたのかなあ、と藤井風が言うのもわかる気がする。当時はそんなこと全く思っていなかったのだが。