INSTANT KARMA

We All Shine On

つれづれ擦れ

最近はThe Street Slidersばかり聴いている。「スライダーズの魅力の80%はハリーで残り10%が蘭丸、10%がジェームスとズズかな」と思って、「いや80%は言い過ぎか。ハリーだけなら『狼煙』になっちゃうからな。あれはあれでいいんだが、とてもメジャーデビューはできなかっただろうな」と思い直したり、「蘭丸よりリズム隊の方が重要なのでは?」とか思ったり、いろいろ考えることが尽きない。

ストーンズ・スタイルのブルージーなロックンロールなんて、最近の<音楽意識高い系>の人たちからすれば退屈の極みだろうが、自分はこういうのも好きであることは否定できない。クルクルコードを変えたり実験的なリズムでやればいいってもんじゃないと思う。

娘がEXOのイベントのために金曜日の深夜に家に来て、月曜の早朝に北の国に戻っていった。土曜日は生憎の雨だったが日曜日は晴れたようだ。土曜日に家から出る前に「ペンライトがない!」と喚いたとき以外に全く言葉も交わしていない。これで当分は帰ってくることもないと思う。大学で楽しくやってほしいという以外にない。

永沢光雄「AV女優」を金曜日に立川のブックオフで買って三日かけて読んだ。吉田豪が「聞き出す力」というエッセイ本の中で著者を評価しているのを読んだのが頭に残っていたからだが、確かに面白かった。しかし42人分あるので全部読むのはけっこうしんどい。AV女優たちにはそれぞれ色々な事情があるのは容易に予想がつくことで、この本がいいのは永沢光雄の文章の味わいにある。

私は、この南条レイの、「みんな、今日は御馳走だよ!」という話が好きだ。この話を愛しているといってもいい。まるで、クリスマス時に公開されるよくできた洋画のワンシーンのようではないか。小学校の頃は徒競走でゴール前で止まり、中学校の演劇部でヒロインを固辞し続けた日本人の女の子が、ついにカナダの地で、勝敗という概念のない世界でヒロインになったのだ。

「みんな、今日は御馳走だよ!」

こんな素敵な台詞を文字で記すことのできる自分を、私は幸せに思う。

「この話」がどんな話なのかは、ぜひ実際に読んで確かめてほしい。

ラフ×ラフが1stライブを成功させたとのこと。素晴らしい。

先日から「100億点」MVに散々文句をつけてきたが、メンバーに対する不満などあるはずもない。あれが気に食わなかったのは、<クリエイターのドヤ顔>が透けて見えたからだ。そして「馬鹿共の批判なんて織り込み済みだよ」と余裕をもって「佐久間Pの見え消しバージョン」を出してさらに煽ってきた。

売られた喧嘩を買わないのも情けないが、ここで何を言い返したところで結句メンバーに不快な思いをさせることになるので、はるるん(永松波留)に免じてここはジッと堪えることにする。

吉本新喜劇でいうところの「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」(by池乃めだかである。お願いだから、そんな顔で見ないでほしい。

もう日に日に何もかもがどうでもいい感じになっており、誰が襲われても襲われなくても何の感想もない。余計な緊張感がなくなるのはよいことだが一面虚しくもある。この虚しさが消えればもっと楽になるのだろう。日に日にもっともっと脱力していきたい。