INSTANT KARMA

We All Shine On

ザ・ストリート・スライダーズ

The Street Sliders年譜(2000年~ 簡易版)

2000年(平成12年) 8月 バンド解散を発表。 10.29 日本武道館公演「LAST LIVE」。デビュー以来、679回目のLIVE。結成20年デビュー17年の活動に幕を降ろす。 2001年(平成13年) 1.24 ラストライブを完全収録したビデオ「LAST DAY」、2枚組ラストライブアル…

いつか見たかげろう

1997年にシングル「Shinin' You」のカップリングで発表された「いつか見たかげろう」は、スライダーズ後期の名曲の一つ。 今春のスライダーズ再結集ツアーでも演奏されている。 スライダーズはこの曲の3年後に解散してしまうのだが、この頃にはもうその兆候…

風が強い日

ストリート・スライダーズの中で「のら犬にさえなれない」と並ぶくらいの代表曲といえるのが「風が強い日」。 6thアルバム「BAD INFLUENCE」の最終曲に収録されていて、シングルにもなった。 MVはハリーが南の島で独り佇む姿が印象的だ。 youtu.be 1987年10…

One More Chance

現在、弾き語りライブツアー『YAMAZAKI MASAYOSHI ONE KNIGHT STAND TOUR ’97』からはじまり、今回で、節目となる10回目を開催している、歌手の山崎まさよし(51)が、10月21日(土)茨城県水戸市民会館グロービスホールで行ったライブが物議を醸(かも)し…

傘を持ってでかけようぜ

余計な事ばっかりに気を取られている間に自分の生活がやばいことになっている。 どげんかせんといかん。 今までもけっこうピンチの連続だったけれど何とかなってきたが、今回はなんだかどうも何ともならない気配がどことなく漂っている。 身から出た錆と言っ…

チャンドラー(夢遊病かつ熱中症)

ストリート・スライダーズのサードアルバム「Jag Out」の最後に収録されている「チャンドラー」という曲は、スライダーズのライブの定番曲である。 先日の結成40周年の武道館ライブの一曲目にも演奏された。 この曲の歌詞もけっこう謎が多い。 そもそも「チ…

あくびしてる猫

『黒人音楽史 奇想の宇宙』の著者後藤護氏による興味深い論考を見つけた。 reminder.top ブルースがテクニック偏重のデカダンスに陥って本質を見失わないためにも、やはりグリオ(語り部)としての土臭いワン&オンリーな “声” がなければならない。ハリーが…

GATEWAY

村越HARRY弘明のセルフ・カヴァー・アルバム『GATEWAY』を入手して聴いた。 収録曲 01. のら犬にさえなれない (『SLIDER JOINT』) 02. Dancin' Doll (『がんじがらめ』) 03. カメレオン (『JAG OUT』) 04. Baby,途方に暮れてるのさ (『BAD INFLUE…

らんまるのわがまま

昨日紹介した佐伯明「らんまるのわがまま」(音楽専科、1992)という本は、音楽文化ライター佐伯明が『ARENA37°』という音楽誌に連載したコーナー(1989年3月~1992年6月)を書籍化したものだ。 『ARENA37℃ (アリーナサーティーセブン) 』は音楽専科社から…

どしゃ降り雨に洗われて

スライダーズの季節はつづく。 いかんせんどの資料も入手しづらいのが辛いところだが、それがかえって掻き立てる。 HARRY「GATEWAY」(2008) 佐伯明「らんまるのわがまま」(音楽専科、1992) 俺だってさ、ミック・テイラーに対して「こうは弾かねーよ」っ…

Isson

一村の性格を表す一言は、と問われれば、まじめ、誠心誠意、一直線などいろいろあろうが、私は「ぶれない」という一言に尽きると思っている。過去に、生活に関することでは別の道を考えたこともあるにはあったが、絵画制作におけるその方向性や、目指す目標…

のら犬にさえなれない

手に余るに決まっているものの、ハリー(村越弘明)の歌詞について、熱量のあるうちに何か書いておきたい。 ストリート・スライダーズの代表曲の一つである「野良犬にさえなれない」は、ハリーが初めて書いた曲(形になった曲)であるという。 信じられない…

The Street Sliders年譜(1987年~2000年簡易版)

1987年(昭和62年) 1.21 8thシングル「Boys Jump The Midnight」リリース 1.30 初の日本武道館公演「天国と地獄」。 似合わない、らしくない、などという世間のタワゴトをモノともせず「場所なんて関係ない」とメンバー 翌日、武道館ライブのミックスの為、…

JAG OUT

ザ・ストリート・スライダーズのベーシスト・ジェームズこと市川洋二氏による貴重な語り。今回はあの名盤、サード・アルバム「JAG OUT」について。 youtu.be ロンドンで過ごした二週間はメンバーとゆっくり語り合ういい機会だった デビューするときにスタッ…

PANORAMA

ハリー(村越弘明)がインタビューで好きだと紹介していた田中一村の作品 〈アダンの海辺〉 田中一村(1908-1977)は、千葉市に20年住み、50代になって奄美大島に移住し亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の日本画を描くも、生前それらの作品を公表する機会も…

Midnight Ramblers

(ロックンロールを長くやっていると興味がなくなったりしない?と問われて) ――ないね。ロックンロールが形式だと思ってるなら別だけど。 村越弘明(『夢の跡 ザ・ストリート・スライダーズ』より) Rock’n Roll meant it was real; everything else was un…

Awaken'd from the dream of life

実家から高校生の時にラジオをエアチェックしたカセットテープを持ってきたので、今となっては貴重な音源をyoutubeにでもアップしようと思い、変換器を購入。 ラジオもついていて、それはどうでもいいのだが、USBを差し込んでカセットを再生すればそのままmp…

Nasty Childish Music

昨日書いた記事に出てくる、スライダーズが影響された「Nasty Music」というのはストーンズの有名なブート(海賊盤)で、70年代初めのミック・テイラーがリードギタリストとして加わったツアーでの演奏を収めたものだ。 「メインストリートのならず者」と…

すれちがい

中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)が、吉田豪との対談の中で「ザ・ストリート・スライダーズは1970年代のNasty Musicの頃のスタイルをほぼ完コピして完成されていて凄いと思った。ただ歌詞はダサいと思った」と述べているが(下の動画の1:09:03以降の部…

Talking James

以前のトークはこちら youtu.be ジェームス語りで聞く"ザ・ストリート・スライダーズ物語“ (がんじがらめ) 2ndアルバムは伊豆のリゾートスタジオで収録 約1週間メンバーとスタッフで共同生活 1stアルバムは収録が飛び飛びのためなかなか集中できず慣れなかっ…

実家片付け(2)

昨日の18時40分のあずさで新宿へ。21時17分に新宿に着いて、その足で慌てて、重いバッグを持って南口のタワレコに走る。ビルの他のテナントは閉店していて警備員がエスカレーターの前で、今から昇って行こうとする女性に注意していた。タワーレコードは22時…

つれづれ擦れ

最近はThe Street Slidersばかり聴いている。「スライダーズの魅力の80%はハリーで残り10%が蘭丸、10%がジェームスとズズかな」と思って、「いや80%は言い過ぎか。ハリーだけなら『狼煙』になっちゃうからな。あれはあれでいいんだが、とてもメ…

ピテカントロプス卒業

わたしは洋子の熱心なすすめにもかかわらず、「野菜の会」の会員になるのをことわった。熱心な布教師のアヤコさんや洋子は、自分にも家族にも他人にも人類にも役に立つことをしているから打ちこめるのである。役に立つことをしているという「生き甲斐」も、…

The Street Sliders年譜(初期のみ簡易版)

1959年(昭和34年) 1.26 村越<ハリー>弘明誕生 3.1 市川<ジェームス>洋二誕生 1960年(昭和35年) 10.4 土屋<蘭丸>公平誕生 12.4 鈴木<ZUZU>将雄誕生 1967年(昭和42年) 土屋が鈴木と小学校の同級生として出会う 1973年(昭和48年) 土屋が白いテ…

Feel Love

ハリーとロックンロールの話をしていた時に、彼はロックンロールならなんだっていいわけじゃない、同じ「ロックンロールだぜ」とか言っても全然好きじゃないのもあると言った。 「クラシック聞いてるほうがよっぽどいいよ」 彼は真顔で言った。 ロックンロー…

Miss Clawdy

youtu.be スライダーズ・初代ローディー 仮屋秀昭氏(現オフィス・ホッパーズ代表取締役)とジェームス市川氏(元ストリート・スライダーズのベーシスト)の対談。 仮屋氏の出身は多摩地区。楽器屋主催のコンサートに通っているうちに、公平とZUZUの後輩と知…

James Talk

ストリート・スライダーズで一番コワモテで無口な印象だったジェームスがYouTubeチャンネルをやっているのを知り、興味深く見ていた。 あの頃の黒服ぶりが嘘のように還暦過ぎて好々爺じみており、とても好感を持った。 www.youtube.com 僕と村越君が高校一年…

少年よ真夜中を跳躍せよ

3月22日に発売されたTHE STREET SLIDERS「On The Street Again -Tribute & Origin-」はベスト盤とそのカバーという内容なのだが、「So Heavy」も「Back To Back」も「Angel Duster」も入っておらず、選曲の基準がよくわからない・・・「Back To Back」と「An…

I Can't Even Be a Stray Dog

「阿部和重対談集」に収録されている保坂和志との対談(初出「群像」2003年12月号)の冒頭に、中原昌也についての言及がある。 阿部 この間、仕事で中原昌也と会ったんですよ。保坂さんと対談やることを伝えたら、「えっ、『カンバセイション・ピース』に僕…