INSTANT KARMA

We All Shine On

日記

散るぞ悲しき

この週末に読んだ本: 『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮文庫)梯 久美子 『硫黄島 栗林中将の最期』 (文春新書)梯 久美子 『総員玉砕せよ!』 (講談社文庫)水木 しげる 『敗走記』(講談社文庫)水木 しげる 『十七歳の硫黄島』 (文春新書)秋草 …

いまだにブログ派(しかもtcup)

ワクチン第1回目の接種に行ったついでに本屋で千葉雅也『ツイッター哲学 別のしかたで』を買う。頭からどんどん読んでいくとあっという間に読み終えてしまいそうでつまらない。 どういう読み方がよいのだろうか。 …などと考えていたら副反応のためかあまた…

やんごとなくつまびらかに

書店が閉まる前に中原昌也の新刊は買っておかねばならない。 朝区役所のそばを歩いているとこの世の終わりのような音が鳴り響いて大地震が来ると裂けんでいたがパニックになる人は誰もいなく、後にあれは間違いだったと気象庁の人が会見で誤っていた。 とに…

臥薪嘗胆の作法

現下の情勢において、自称テレワークに従事。 個人的には、食っていく心配さえなければ、このような生活が続くことはまったく苦にならない。半年くらいは退屈せずに過ごせると思う。食っていく心配さえなければ。 このままベーシック・インカムが導入されて…

令和2年2月8日

高円寺の古本屋で平野謙『島崎藤村』と大泉実成『消えたマンガ家(ダウナー系の巻)』をそれぞれ300円で買う。 どちらも読みたくて数年前に国会図書館で読んだ記憶がある。当時見つかっていたら3000円でも買ったかもしれない。 『島崎藤村』には長文の「…

マーヴィン・ゲイ伝記

今年は特にキツい1年になりそうな気がしますが宜しくお願いします。 マーヴィン・ゲイの伝記を英語版(キンドル)で読んだ後に、日本語版を買って読んでいるが、ところどころの誤訳が凄まじく(完全に文意が逆になっているものまである)、そっち(誤訳のチ…

極楽まくらおとし図

今年もいよいよ熱波の到来により熱中症の危険が日本列島にも訪れた。 世界的に見ると、40度は当たり前で、フランスでもドイツでも42度とかを記録しているという。 週末は深沢七郎『極楽まくらおとし図』を図書館で借りて読んだ。 表題作と、闇、花に舞う、変…

平岡正明

認識は3秒あればいいのである。それはふつう直観と呼ばれているが、この直観を核にしない認識は、5年かけようと、15年かけようと無にひとしいということも正しいのである。なんのひらめきもなく、ただ現実過程の受動的反映にすぎないデータの束をかかえ…

カタギの舌

深沢七郎「カタギの舌で味わう」 バーのホステスというのは職業だ。要するに、稼ぐということが目的だ。「あら、ちょっと私をそこへ座らせてよ」なんて言って座ると、もう座り賃がつく。それでまたすこしたつと、ほかの所へ行って座り賃を稼ぐ。ただ、一番重…

2019.6.14

大友良英の震災後の活動記録『クロニクルFUKUSHIMA』(2011年10月)と翌年に出た対談集『シャッター商店街と線量計』(2012年12月)を読むと、その翌年のドラマ「あまちゃん」にダイレクトに結びついているのが分かって大変興味深い。 あの震災をきっかけに…

2019.6.4

図書館で、デレク・ベイリーの伝記と、大友良英「学校では教えてくれない音楽」を借りる。 前者は、資本主義との関係で、引用に使える文章がたくさんありそうだ。 中原昌也さん誕生日おめでとうございます なぜ安倍首相がここまで首相を続けられるのでしょう…

2019.6.2

昨日は古本屋で「クイック・ジャパンVol.36(スパンク・ハッピー特集)」と「ホラーウェイヴ第1号(菊地秀行特集)」を買い、今日は図書館で「毒血と薔薇―コルトレーンに捧ぐ」(平岡正明著・菊地成孔の解説あり)と「至高の日本ジャズ史」(相倉久人著・菊…

2019.5.2

令和そうそういろんなことがあって面白い。 人生は驚きに充ちている。 まずはたかみな結婚のニュース。おめでとうございます。 15歳年上の方とか。末永くお幸せに。ますますのご活躍を祈念いたします。 そして、TWICEのサナが元号のことをインスタに…

令和

新元号は「令和」に決まったようだ。 これは私が神との直談判で予め決めておいた名前であり、そこには深い意味が込められているのだが、そのことに気づいている人はこの世に二人といまい。 英語では Order and Harmony などと訳されているようだが、それは真…

2019.2.20.22.22

『青が破れる』の単行本の中に入っている『脱皮ボーイ』という短篇を読んで、笑う。 この感覚は、ぼくのなかでは、中原昌也を読んでいるときに近い。 町屋良平の文章がもっと読みたくなり、『愛が嫌い』という作品が掲載されている、『文學界』2018年7月号を…

資本主義リアリズム

2週間くらい前に妻にアマゾンで注文してもらったマーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』の原書が届く。 邦訳の半分くらいの厚さの、薄い本だったのが意外だった。 町屋良平『青が破れる』と『しき』を図書館で借りる。 「資本主義リアリズム」の感想は…

2019.2.17

文藝春秋に掲載されている芥川賞作品・町屋良平『1R(ラウンド)1分34秒』を図書館で読む。 面白くて、一気に読んでしまった。文章が素直で好感が持てた。 自意識のドロ沼の葛藤を描いているようでいながら、そこに一種の爽やかさを感じるのは、文体に…

2019.2.9

『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)を買って読む。 韓国では100万部が売れ、社会問題となったという、フェミニズム小説。 声高な調子ではなく、読者の誰もが(男性が読んでも)静かに共感できる仕方で、1982年生まれの…

20190203

ウワシンの岡留編集長が亡くなったニュースがショックだが、今日は高尾山に登って降りて普段歩き慣れてないのを舐めてかかって結果疲労困憊。 明日の筋肉痛を恐れつつ足を投げ出して眠りに就くのみ。

tindermatch

知り合いが婚活アプリ(×1用)を始めたらいきなり超ハイスペック男性が猛アプローチしてきて、蓋を開けたら既婚者だったというよくあるオチ。 それまで余裕たっぷりに会話(LINE)していたのが、核心を突いた質問をするといきなり逆ギレ。 その変容ぶりに笑…

ダモ鈴木

CAN『TAGO MAGO』が図書館にあったので借りる。 ダモ鈴木はまだ生きているのか、と思いググってみたら、 2018年現在で彼のドキュメンタリー・フィルムが制作中であることがわかった。 『ENERGY』と題された同作は、ダモ鈴木の過去、現在、未来を追った個人ポ…

「障害」から考える

『なぜ人と人とは支え合うのか 「障害」から考える』(渡辺一史著、ちくまプリマー新書)という本を読む。 昨年映画化された『こんな夜更けにバナナかよ』という、重度身体障害者とボランティアの交流を描いたノンフィクション・ライターによる、出たばかり…

2019.1.9

冬になると皆厚手のものを着るせいか、電車の中がいつもより混んでいて狭く感じるのは気のせいか。 満員電車で聴く音楽で一番アガる曲の一つが、Velvet Underground の Sister Ray だ。 やみくもな暴力衝動とないまぜに、世界は一家、人類はみな兄弟、という…

2019.1.8

「一生懸命働いても割に合わない」、「就職しても長続きしない」、「起業しても難しい」、「生きるのがつらい」、そんなダークサバンナの時代を生きる人たちのための現代の処世術が余すところなく披露されている。そんな本があるそうだ。 大学を出ていい会社…

2019.1.7

御屠蘇気分もいい加減に抜けないとと本腰を入れて褌を締め直そうとするが今一。 「君の名は」名所と化した神社に去年の御札を納め、形式的なお参り。おみくじを引くと「不義の享楽は禁物」とか「浮気はするな」と5か所くらいに書いてあった。なんのこっちゃ…

2019.1.5

午前、2015年に韓国で放送されたドラマ『プロデューサー』の第7話を見る。人気歌手のIUが出ているのを目当てに見ていたのだが、だんだん面白くなってきた。 テレビ局(KBS)に就職した大卒エリートの青年(主人公)を演じるキム・スヒョンの朴訥な雰囲…

2018.12.31

昼間息子と新宿紀伊國屋に行き、帰りに駅のベルクで菊地成孔の小説(ヴァイナル文學選書)を買う。 夜はテレビ番組をザッピングしながら家族で年越しそば。 茶番になるだろうと思いながら見ていた天心VSメイウェザー戦で、完全に舐めきった態度で赤ん坊をあ…

2018.12.29

2018年12月29日。今日はTWICEサナの22回目の誕生日だ。 先日読んだ、北野新太の『最終局』というノンフィクション作品の中で、中村太地前王座が最終局に敗れた後に読んだと書かれていた、沢木耕太郎の『ドランカー<酔いどれ>』というノンフィクション作品…

普通の日記

環境のアフォーダンスをめぐる重要な事実は、価値や意味がしばしば主観的で、現象的、精神的であると考えられているのとは異なり、アフォーダンスがある意味で、客観的、現実的、物理的であるということである。けれども実際には、アフォーダンスは客観的に…

普通の日記

朝、昨夜録画したテレ東の深夜ドラマ『バイプレイヤーズ』(夏川結衣さん久しぶりにテレビで見た)と『山田孝之のカンヌ映画祭』(山下敦弘監督の熱演(?)に胃が痛くなりつつ爆笑。芦田愛菜の一言に凍る)を見る。 3月11日にオープンしたばかりの下落合図…