INSTANT KARMA

We All Shine On

中原昌也

あずまnとやま

東浩紀を読んでいて、なんとなく外山恒一との共通性を感じたりして、二人が対談したらどうなるのかなと思ったら、2020年5月にイベントで対談しているようだ。 genron-cafe.jp 二人を比較して論じた興味深い記事(はてなブログ)も見つけた。 daisippai.haten…

偉大な作家生活

『文學界』最新号に中原昌也のインタビューが載っている。 「特集 身体がいちばんわからない『今のあなたの”身体の状態”を教えてください』」というコーナーの中の記事で、この特集そのものが中原昌也を意識したんじゃないかと思えるのだが、なんにせよあり…

N/M/N/K

先週末、"Hair Stylistics For SALE” Masaya Nakahara Collection Garage Sale が行われ、その際に以下のアナウンスがあった。 (以下XのアカウントV.I.N.Cent Radio@VincentRadioより転載) 1月に中原昌也さんが倒れたくさんの支援が立ち上がりました。 わ…

ファイト!

www.boid-s.com 今年入院したという知らせがあり心配していたが、糖尿病の合併症として脳梗塞を引き起こしていたという。それに起因し、左半身が麻痺していたり、長時間座っていることが難しかったりと、これまでと同じような生活を送っていくことは難しい状…

日乗

BSプレミアム、BS4Kで4/3(月)より半年間「あまちゃん」再放送が始まっている。 毎週月~土 午前7:15、毎週日曜 午前9時からは1週間分6話連続で放送。 このブログには過去さんざん「あまちゃん」や能年玲奈(現:のん)について書き散らしてきたし、もう今更…

文学

別冊宝島Real 17「腐っても『文学』!?―作家が知事になり、タレントが作家になる時代のブンガク論」(大月隆寛 監修、2001年)を図書館で借りる。 なぜこんなカビの生えたような、内容的には完全に死文化していると思われる本に手が伸びたかというと、 「好き…

I Can't Even Be a Stray Dog

「阿部和重対談集」に収録されている保坂和志との対談(初出「群像」2003年12月号)の冒頭に、中原昌也についての言及がある。 阿部 この間、仕事で中原昌也と会ったんですよ。保坂さんと対談やることを伝えたら、「えっ、『カンバセイション・ピース』に僕…

髪様ヘルプ

真面目に語ろう。それもお笑い種だ。人間どもってやつは、自分が何をほざいているかも定かではない。目はうつろ、街中を彷徨し、徘徊する、魂のぬけたクソどもだ。生きる理由などありはしない、かといって死ぬ理由もない。俺たちに残された、生に対する軽蔑…

エリエリ

青山真治一周忌として特別上映されている『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を見に行く。 中原昌也の演技を見ることが唯一の目的だったが、その他の役者陣も豪華すぎた。 轟音に備えて耳栓を用意しておいてよかった。 見終えた後はなぜか元気になって足取りも…

Dedicated to Shellfish by Ray

また猛烈にロクでもないことが起きて、とても生きているのが辛くなった・・・だが、負けてはいられない。自分が死んだら、ただ自分のことが嫌いな連中が無意味に喜ぶだけだからだ。自分が死ぬくらいなら、そういう連中を情け容赦なく皆殺しにしてやるよ。 銀…

どみゅーんずっきゅん

中原昌也緊急支援番組「NAKEDENCYCLOPEDIAofMASAYANAKAHARA3/文化/文学編1」(田野辺尚人,宇川直宏,高橋ヨシキ,山崎圭司,高橋源一郎,阿部和重,佐々木敦,樋口泰人,廣瀬純,坂本安美,遠山純生,森田佑一,町山広美,上條葉月●DJ:脳) を流し見ていた。 高橋源一郎,…

Intelligent Living Class

近代に於ける誠実な文章は「完全なる自己否定」でしかなし得ない、と僕は信じている。書き手が自己否定していない文章など、まったく読むに値しない。勝手に自分だけで読んで楽しんでくれ、という感想しか持ちえないのだ。そういう何の役にも立たない文ばか…

もうすぐ春

中原昌也のTwitterに、 本人に代わり投稿いたします。中原は年明けに体調を崩し、1月半ばより入院しております。以前から進行していた糖尿病の合併症が影響し、治療に時間がかかっています。ご心配をおかけしますが、本人の回復を信じて見守っていただけると…

Nikki

久しぶりに近所のブックオフに行き、吉田健一「文学の楽しみ」(講談社文芸文庫)と、110円のCDの棚を漁って1950年代のドイツ・ジャズのコンピレーション(MangelsdorffとかHans Kollerとか)とWu-Tang Clan「8 Diagrams」を買う。前者は当たりだったが、後…

unbeauty, therefore beautiful

はてなブログにしてから、いくつかのブログの読者になっているのだが、読者になったとたんにそれまで毎日更新していた日記が止まってしまって、一カ月以上たつので心配になっているのがある。 特にその人は、けっこう壮絶な過去の人生記録を晒しながらも、毎…

人生は驚きに充ちている

中原昌也の新刊『人生は驚きに充ちている』(新潮社)を読了。 小説以外の文章のうち、「五輪総合演出『秋元康』という悪夢」、「ショッピングモール空間探検記」の2編は過去に雑誌掲載の際に読んだことがあり、「古井由吉氏にズバリ訊く」、「21世紀のク…

高い緊張感をもって注視せよ

中原昌也の新刊『人生は驚きに充ちている』(新潮社)を早速勝手、表題作を読んだ。 初出は『新潮』2019年5月号で、掲載当時図書館で読んだ記憶があるのだが、そのときはそれほど面白く感じなかったのでコピーも取らなかったのだが、今改めて読んでみると、…

やんごとなくつまびらかに

書店が閉まる前に中原昌也の新刊は買っておかねばならない。 朝区役所のそばを歩いているとこの世の終わりのような音が鳴り響いて大地震が来ると裂けんでいたがパニックになる人は誰もいなく、後にあれは間違いだったと気象庁の人が会見で誤っていた。 とに…

東京のプリンスたち

深沢七郎『楢山節考』、『月のアペニン山』、『東京のプリンスたち』、『白鳥の死』、『深沢七郎集第8巻』、『深沢七郎ラプソディ』(福岡哲司著)、『深沢七郎、「楢山」と日劇ミュージックホール』(大谷能生)、『なんとなく(深沢七郎に関するエッセイ…

2019.3.31

中原昌也『パートタイム・デスライフ』は、以前雑誌に掲載されていたのを読んでいたので自分にとっては新作という雰囲気ではなかったが、それでも十分に楽しめた。 ただし、僕の錯覚かもしれないが、最後の章だけは、いまいち刺さってこなかった。本当に中原…

ようなもの

中原昌也の精読作業に入った。 南阿佐ヶ谷の書店『書原』が明日で閉店してしまうので、慌てて中原昌也の書籍を購入。 雑誌掲載時と単行本とで文章に違いがないかを入念にチェックする。

悲しみの遺言状

中原昌也の『悲しみの遺言状』(『文學界』2016年11月号)を読む。 作品中に「コンビニ」について連呼されている箇所があり、数えてみたらわずか1頁足らずの中に「コンビニ」という単語が実に15回も登場する。 これは先日芥川賞を受賞した村田沙耶香の「…

読書会テープより

課題作品:中原昌也『心の始球式』(単行本『悲惨すぎる家なき子の死』収録作品) 司会(以下S):この作品は『文藝』2011年秋季号に発表されたものですが、短編の中でも小品で、作中人物も二人しか登場せず、著者の世界観が必要最小限の道具立ての中に収ま…

書きたいこと

書きたいことが無くても、悪ふざけでも何でもいいから、とにかく毎日ブログを更新することを自分自身に義務付けて、1週間経過。 とうとう「書きたいこと」ではなく書くことがなくなった。 そういえば、トーマス・ベルンハルトという作家の「私のもらった文…

備忘録

12月に読んだ本 『知的生き方教室』中原昌也 菊地成孔が面白いと言っていたので読んだ。 前半は「?」だったが、後半に行くにしたがって面白くなってきた。高橋源一郎の小説と似たテイストを感じた。筒井康隆にも通じるものがある。 小説には世の中を変え…