INSTANT KARMA

We All Shine On

映画・ドラマ関係

セッション(WHIPLASH)

少し話題になっているのを耳にしたことがある映画『セッション』(原題 WHIPLASH)というのを観に行ってきた。 一言でまとめると、「スポ根ジャズもの」というジャンルに属する映画(どんなジャンルだよ)。 この映画に関しては、ジャズ・ミュージシャンで評…

グッモーエビアン

CSで映画『グッモー・エビアン!』をやっていたので録画して見る。 能年玲奈が『カラスの親指』と『あまちゃん』の間に撮った作品ということになる。 詳しく論じるようなタイプの映画ではないので感想もあまりないのだが、能年玲奈の演技はやはり目を引く…

浮雲

日本映画専門チャンネルで「吉永小百合が選ぶ日本映画特集」ということで、成瀬巳喜男監督の『浮雲』を放映していたのを見た。 映画自体は暗い話だが、高峰秀子の輝きに惹きつけられて最後まで見た。 主演男優の森雅之は、いかにも私小説文学の主役が似合い…

蟹江敬三さん

蟹江敬三さんというと、自分の好きなドラマではいつも顔を見ていたような錯覚に陥るくらい、おなじみの俳優だった。 個人的に一番記憶に残っているのは、夏川結衣さんが主演したNHKのドラマ『トップセールス』で夏川さん演じる久子の上司を演じた姿だ。 …

Roman Holiday

BSで昨夜『ローマの休日』を放送していた。 もうあらゆることが語り尽くされていると思うが、シナリオの巧みさに改めて感心する。 夜→昼→夜 の場面展開。 最初の夜と次の夜の台詞や二人の様子の対比。 語られない台詞や描かれない場面が何よりも雄弁に語る(…

アウトレイジ ビヨンド

北野武監督の「アウトレイジ」と「アウトレイジ ビヨンド」を見た。 両方とも面白かった。北野映画で一番好きかも知れない。 脚本、撮影、キャスト、演技、音楽、どれを取っても非の打ちどころがない。 エンターテイメント/ヤクザ映画として、一度見てすぐ…

風立ちぬ

家族一緒に、ジブリ最新作、宮崎駿監督の『風立ちぬ』を見た。 以下ネタバレあり 子どもたちが見たがるので、過去何度もジブリ映画には足を運んでいるが、そのたびに「う〜ん、これは・・・」という微妙な感想が続いている。 『崖の上のポニョ』然り、『借り…

菊次郎の夏

夏に見るしかない映画『菊次郎の夏』(北野武監督)を見た。 菊次郎というのは、言うまでもなく、たけしの父親の名前である。 たけしの著作に出てくる父親としての菊次郎は、今でいうDV夫のようで、酒におぼれ手が早く小心者で、どうしようもない人物に描…

淀川長治

文藝別冊『淀川長治』を買った。 自分の世代くらいまでは「日曜洋画劇場の顔」としてなじみ深い人であり、映画の素晴らしさをこの世に伝えるために遣わされた神の使者のような存在であった。 もう若い世代には、淀川長治を知らない人も出て来ているのだろう…

あまちゃん

「あまちゃん」はクドカン脚本ということで普段はNHKの朝ドラを見ない層まで引きこんでこれまでのところかなりの話題をさらっている。 これまでは、岩手の自然をバックに年上の人々に囲まれて暮らすエピソードだったので、年配(60歳より上くらい)の視聴者…

キッズ・リターンほか

CSで放送していた北野武監督『みんな〜やってるか!』と『キッズ・リターン』を観た。 『みんな〜やってるか』は、バイク事故直前の北野の不安定な自我がモロに出た映画で、ほとんど自暴自棄になっていたのではないかと思えるほどメチャクチャな出来だ。 …

ソナチネ

北野武監督作品『ソナチネ』を観た。 『3×4−10月』でも出て来た沖縄の風景が美しく撮られている。 「キタノ・ブルー」と呼ばれる青の使い方が特に印象深い。 監督は冥土の土産に綺麗なフィルムを遺したかったのだな、としか思えないほど、映画の全編を通して…

あの夏、いちばん静かな海

北野武監督第3作、『あの夏、いちばん静かな海』を録画したのを見た。 これまでの2作とは違い、過激な描写は一切出てこない。 聾唖者の男女二人の純愛とサーフィンをひたすら淡々と流す<だけ>の映画である。 よくこんな作品を撮ったな、撮れたな、という…

3-4×10月

北野武監督の第二作『3-4×10月』を見た。 初脚本作品であり、『その男、凶暴につき』とどのような違いがあるのかを興味を持って見た。 結論から言うと、面白かった。 若干ネタバレになるが、脇役で登場するビートたけし演じるヤクザがいい味を出していた。 …

この男、凶暴につき

録画したビートたけしの初監督作品『その男、凶暴につき』を見る。北野武の監督作品はまだ1本も見たことがなかったので、勉強のつもりで見た。時間がなかったので早送りにした部分もある。陰惨で見たくないシーンも早送りにした。 たけしがこの映画を撮り、…

パワハラ反対

夏菜、朝ドラ脚本家に怒鳴られトイレ籠城 2月22日、NHKの朝ドラ『純と愛』が無事にクランクアップ。その過酷な撮影について、ヒロイン・待田純を演じた夏菜(23才)はブログに「私は崩壊寸前でした。いや、崩壊してました」と綴った。 撮影現場で、誰よりも…

おおかみこどもの雨と雪

小学3年の娘が見たいというので、話題作『おおかみこどもの雨と雪』を見てきた。 夏休み中で、劇場はかなりの入りだった。子供たちも多かった。一般的にはジブリ作品と同じような感覚でとらえられているのだろう。 この作品にかなり賛否両論あることは知って…

SRサイタマのラッパー3

正直、観るべきか否かかなり迷ったのだが、評判が非常に高く、ライムスター宇多丸氏が「シネマハスラー」で激賞していたこともあり、映画『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』を新宿で観る。 観るかどうか迷った理由は、以前やはり宇多丸氏が激賞…

金八ファイナル

震災の余波と原発事故の恐怖で世情不安定な中、ついにあの『金八先生シリーズ』が大団円を迎えた。 金八先生と言えば、どうしても自分の中では第2シリーズの「腐ったミカンの方程式」と「卒業式前の暴力」ということにならざるをえない。 第1シリーズは再…

冷たい熱帯魚

園子温監督といえば『愛のむきだし』という傑作の次回作、周囲の評判も上々、ということで期待して見に行ったのだが、 正直、最後まで見るのが苦痛だった。 観客を選ぶ映画、ということなら、自分は確実に選ばれていないな。 (以下ネタバレあり) 『愛のむ…

『母なる証明』

今日はおそらく今後1年間は訪れないであろう丸一日フリーの日だったので,都内の映画館をめぐって映画を見まくった。 といっても観たのは2本。 『母なる証明』(2008年,ポン・ジュノ監督) 『愛のむきだし』(2009年,園子温監督) 『愛のむきだし』につい…

グラン・トリノ

今日はフリーだったので,クリント・イーストウッド監督・主演の『グラン・トリノ』を見に行った。平日なのに客の入りはまずまず。 クリント・イーストウッドはハリウッド最高の監督かつ俳優のひとりであり,その作品はいずれも高く評価されている。僕自身,…

130センチは言いすぎ

映画『罪とか罰とか』ようやく見れた。 奥菜さん,出番は多くなかったが,しっかりキメてくれました。 映画そのものは,KERAワールド全開という感じで,決して万人受けはしないけどハマる人にとっては十分に満足できる作品。いわば観覧車ではなく絶叫マシン…

パコと魔法の絵本

都民の日で学校が休みだった息子と一緒に『パコと魔法の絵本』を見に行った。 内容にはまったく期待していなかったのだが、息子には大ウケ、親は涙を堪えるのに必死という予想外の展開になってしまった。 見ながら、監督が『下妻物語』の人だということに気…

ポニョ

家族サービスに、国民的人気アニメ『ポニョ』を某所で見てきた。 宮崎アニメはすべて見ているが、正直感心したことも感動したことも一度もない。 これは批判のつもりではない。なぜなら、子ども対象のアニメとしては必要にして十分なクオリティを備えている…

打ち上げ花火

早稲田松竹で『打ち上げ花火、上から見るか、下から見るか』を見た。 言わずと知れた天然果汁100%の傑作。 後半は溢れてくる涙を抑えるのに必死でスクリーンに100%集中できなかった。 映画館で見るのも良し悪しですね。 初めて、これってまさに8月1日の物…

真夜中を駆け抜ける

せっかくオキナ熱が再燃しかけているので、私の知る限りの過去の奥菜さんの仕事を振り返ってみたく存じます。 リアルタイムで目撃していたものを中心に。 まず、『真夜中を駆けぬける』(1993年 朝日放送)から。 といっても、奥菜がバンドに入ってドラムを…