INSTANT KARMA

We All Shine On

マンガ

独語

娘が大学の春休みに寄生帰省して、ずっと『銀魂』のアニメを見ている(明日から韓国旅行に行くみたい)。 ふと思ったのだが、『銀魂』はあの『マカロニほうれん荘』と共通項があることに気づいた。 まず主役の三人組、銀さんはトシちゃんだし、神楽はきんど…

君はそう決めた

朝目覚める前にいい夢(吉兆夢)を見たので忘れないうちに書く。夢の中で自分がなぜか小田原ドラゴンになっていて、北川景子から「こないだ出てた映画見ました。私あの原作好きなんで羨ましかったです」と褒められるという俺得しかない内容。 小田原ドラゴン…

女右脳レノン

ひも理論 超ひも理論 相対性理論 声タダシ Lam ラムはアレイスター・クロウリーから連絡を受けた存在でした。 1918年、クロウリーはソロル・アヒサとして知られるロディ・マイナーと協力して、アルマラントラと呼ばれる性魔術の儀式を行った。 この作業によ…

BIG LUNCHBOX

きたがわ翔「プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020」(インターナショナル新書)という本を借りてみた。 Youtubeで「マカロニほうれん荘」について熱く語っている動画を見て、面白かったので、たぶん内容はそれの書き起こしだろうなと思ったが、改めて文字…

Anti-anti- natalism

つげ義春が描く世界って、退廃的に見えるけど、あの墨ベタとか塗りまくりの絵にはすごくしぶとい実存的なオーラがあって、実はものすごく、生きる、生きているってことを描いている漫画だと思う。もうどん底でボロボロに、ドロドロになりながら、こんなに悲…

Sarlet Flower

つげ先生お元気そうで嬉しい。もう終わっちゃったけど。 またやってくれねえかな。 youtu.be これはちょっとした考察というか雑感ですが、山田花子が好きでガロ系の漫画も読んでいたに違いない西村賢太がつげ義春について全く言及しなかったのは、つげを評価…

夢ねじ日記

今朝職場のPCのスイッチを入れたらmedia checking nantara kantaraとかいう表示が出てまったく起動しなくなり焦りまくった。 電源を入れたり切ったり1時間ほど繰り返しているうちに起動するようになったが、こんな風に突然クラッシュされると何もかも上がっ…

85(35)

つげ義春の海は、彼自身が「断片的回想記」で書いているように幼少時の記憶と分かち難く結びついているのだが、しかし、それは単に「幼少時の記憶」と呼べるものなんかではなく記憶よりさらになまめかしく喚起的な、ある別の、わたしたちの魂の構造に関する…

ナマイキゆーんじゃないわよ!

ラカンを読んでいたら『マカロニほうれん荘』が読みたくなった。なぜなら、このマンガの物語はラカンのいう「父の名」が欠如したパロールの暴走を扱っているからだ。 というのは嘘だが、このマンガには「父」の存在が欠如しているのは確かである。 そうじに…

Breaking All The House Rules !!

五年程前に全国各地で行われた「マカロニほうれん荘原画展」でBGMとして流れていた、鴨川つばめが選曲したプレイリストを備忘録として載せておく。 「マカロニほうれん荘」は我がバイブルにして永遠の青春の書也。 (読んでいたのは小学生の頃だが) このプ…

Don’t Look Back In Anger

裏切りを許すとき、善意から、つまり裏切った者に良かれと思ってそれを許すとき、この裏切りを巡って何かが起こる。人は自分自身の意向をないがしろにしてまで譲り、こうつぶやく、――こんなことならわれわれの意図を捨ててしまおう。彼にしても私にしても――…

小田原満年譜(超暫定版)

1970年(昭和45年) 9月23日、兵庫県明石市に生まれる。 1985年(昭和60年)15歳 明石商業高校入学。 高校時代はかなり鬱屈してました。昼休みとか、お弁当を一緒に食べる友達もいなかったので、弁当を食べないで一人で校舎をウロウロしてましたね。意味もな…

ドラゴン備忘録

1970年生まれ、兵庫県明石市出身の小田原ドラゴンは、1997年、26歳のとき『ヤングマガジン増刊号赤BUTA』(講談社)第13号掲載の「僕はスノーボードに行きたいのか?」でデビューした。それまでに漫画を描いた経験はなく、ペンを握って300日で商業誌に掲載さ…

O-ドラゴン

K-POPには天才・G-Dragonがいるが、日本にも天才・小田原ドラゴンがいる。 負けないぜ。 というわけで、吉田豪の「帰ってきた人間コク国宝」のインタビューを読んでたちまち興味の虜になり、kindleで代表作「おやすみなさい」全8巻を大人買い。 たまらず高円…

DANCING MACHINE

伊藤重夫『踊るミシン 2022Final』を買って読む。八十年代の伝説的音楽青春マンガが支持者たちの熱い支援により復刊。 これを入手するためにだけ下北沢に出かけたのだが、駅前が迷路のようで戸惑う。この猥雑さは嫌いではない。 一読したが、つげ忠男と安部…

ばるぼら

『ばるぼら』は、手塚治虫の大人向け漫画である。『ビッグコミック』(小学館)で1973年(昭和48年)7月10日号から1974年(昭和49年)5月25日号まで連載された。『ビッグコミック』での連載としては、『奇子』の後、『シュマリ』の前となる。(ウィキペディ…

この鳥や

スペクテイターという雑誌のつげ義春特集を図書館で借りる。 冒頭の赤田祐一のつげ論にいたく共感。 私はつげ作品の“ヘビーユーザー”だ。つげ作品は、高度情報化社会という情報ジャングルの中で生きる自分にとって“治癒力”があり、読むと、効果が感じられる…

つげ義春日記

1983年に発表されたものの、長らくお蔵入りとなっていた「つげ義春日記」が講談社文芸文庫から刊行されたので買って読む。 昭和50年から55年にかけて、長男が誕生し結婚して一家を構えたつげ義春が、妻の子宮癌の発見と入院、度重なる引っ越し、作品創作…

Lady McGoohan

※『じゃりン子チエ』というマンガに興味のない方はスルーして下さい。 20年くらい前に、『じゃりン子チエ』について色々と妄想や考察めいたことを書き連ねたことがあるのだが、そのときに書き残したことを思い出したので忘れないうちにここに記す。 さて、こ…

Friday, Saturday and Sunday

久しぶりに『マカロニほうれん荘』を一気読み。 改めてきんどーさんが40歳(自分より年下)であることに衝撃を受ける。 きんどーさんには娘がいて、大学生の頃に当時同級生だったクマ先生と一緒に竹の中から見つけたのだが、大人になってから一度だけほうれ…

消えたマンガ家

消えたマンガ家―アッパー系の巻 ダウナー系の巻 (新潮OH!文庫) 大泉実成著 を図書館で見つけたので借りた。 以前から読みたかったのだが、まったく本屋にはおいていないし、古本屋でも見つからなかったので、読めてうれしかった。 中身の充実した本なのに見…

終わりそうで終わらない日常 GOING ON

なんか面白いことないかなあ。 (遠藤賢司「夜汽車のブルース」風に) Eテレの『漫勉』という、漫画家の浦沢直樹氏がいろんな同業者の仕事場に行ってその作家の製作過程を記録したフィルムを見ながら語り合うという面白い番組があって、興味深く見ていたの…

コメントへの返信

※コメント欄にコメントできない(システム管理者による制限?)ので、前回の記事にいただいたコメントの返信を以下に書かせていただきます。 >ひできさん コメントありがとうございます。 原作を読む限り、私もひできさんと同じ感想を抱きます。 芦川先生が…

がんばれ元気 その後

昨日の記事を書いて、自分の中で長年の問題(?)に整理がついた気がしたので追記しておく。 それは、『がんばれ元気』のラストで、芦川先生が、元気と関拳児のどちらも選ぶことができずに、ヨーロッパに旅立ってしまうが、その後どうなったのかという問題で…

がんばれ元気

この漫画、家に全巻置いてあって、1年に1回くらい衝動的に読みたくなる。 そして読むと必ず号泣する。漫画を読んで声をあげて泣くなんて、他の作品では考えられない。 でも、この漫画は、どうしても涙腺を崩壊させずには読めない。 それは、この漫画を読みた…

輪るピングドラム

さいきん深夜アニメ『輪るピングドラム』にはまり中。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』と地下鉄サリン事件とストーカーと、って見てない人にはとても説明できないパラレルワールドが展開されている。 ついでにやくしまるえつこのことも知った。

たましいの声

前回引用した、『マカロニほうれん荘』の作者鴨川つばめ氏のインタビューには、続きがある。 「スピリチュアルな体験」いうのは、前世が王女さまだったとかイルカだったとか聞いて嬉しがることではなく、こういうことではないだろうか。 ある日、もうジタバ…

マカロニほうれん荘 レクイエム

じつに25年ぶりくらいに、『マカロニほうれん荘』が読みたくなり、全巻セットで購入して一気に読んだ。 僕の世代には、このマンガによって笑いの初期衝動を与えられ、笑いのツボを刷り込まれた者たちが無数にいる。 当時は、なぜ面白いのかわからないまま、…