INSTANT KARMA

We All Shine On

音楽関係

Ace of Heart

早速見た夢を記録しようと思っていたら、夜中に一度目が覚めて、そのときには覚えていたのだけど、わざわざ夢を書き留める気になれず、もう一度寝て目が覚めたら忘れていた。なんとなく残っているのは、「マカロニほうれん荘」の舞台である「ほうれん荘」の…

迷路の中のドブネズミ

ラカン「アンコール」(講談社選書メチエ)読むが、これが何らかの意味を成す日本語だとはとても思えない。酔っぱらいの戯言ではないか? AIが「ラカン風」に作成した文章だろうか?「マカロニ2」を読む感覚に近いものがあった。そういえばマカロニ2のAmazo…

Breaking All The House Rules !!

五年程前に全国各地で行われた「マカロニほうれん荘原画展」でBGMとして流れていた、鴨川つばめが選曲したプレイリストを備忘録として載せておく。 「マカロニほうれん荘」は我がバイブルにして永遠の青春の書也。 (読んでいたのは小学生の頃だが) このプ…

今日の愚痴

御大蓮實重彥先生がご自分のパソコンとスマホの故障とその後の顛末を優雅な文章で綴っておられた。 日々パソコンの挙動不審な動作や突然のフリーズに苛立ち、その度に殺意に近い情動を生じさせている自分のような卑しい人間とは違って、この静かな怒りと諦念…

Déjà Vu

3日前のブログに、「ロック世代の黄金期を担ったひとびとがもう七十代から八十代になっているのだから、われわれはこれからこうした訃報にますます頻繁に接することになるだろう」と書いたばかりだが、今朝はデヴィッド・クロスビー(David Crosby)の訃報…

Saravah

pic.twitter.com/LjiZy3K4n0 — ryuichi sakamoto (@ryuichisakamoto) 2023年1月14日 YMO Goes Forever. — 矢野顕子 Akiko Yano (@Yano_Akiko) 2023年1月14日 ありがとうユキヒロさん。@room66plus #高橋幸宏 #YukihiroTakahashi pic.twitter.com/5wqYet4bfu …

サカモト・キクチ

2011年1月1日にNHK-FMで放送された「坂本龍一ニューイヤー・スペシャル ~ 5人の音楽家達との即興演奏」がようつべに上がっていたので、菊地成孔との対話部分を備忘録として起こしておく。 坂本「えっと・・・あけましておめでとうございます(笑)」 菊地「…

Goodbye Jeff

中学生くらいのころ、コンパクト・ディスクというものが発売され、過去の名盤が次々とCD化された。 当時、CDによって音質が劇的にクリアになるとか、レコードの豊かな音がデジタル化で失われるとかで、オーディオマニアの間で論争(?)が起こっていたのを記…

藤井風問題(?)について

昨日の記事に引き続き、まだ書ききれなかったと思われる部分があるので自分の中でスッキリするまで続けて書く。完全に個人的見解なのでこれが正しい見方であるなどと主張する気は毛頭ない。 藤井風のファンで、彼のアルバムタイトルがサイババの言葉であるこ…

Out of Joint

The time is out of joint: O cursed spite,That ever I was born to set it right! この世のたがが外れている。ああ、無念至極だ、それを正すために生まれてきたとは。 「ハムレット」 昨日の朝、ドアを開けて外に出たら、ゴミを出すのに使っているポリバケ…

November Ends

宮台真司への襲撃と安倍晋三へのテロが2022年という同じ年(夏の初めと秋の終わり)にあったことの意味がまだ数秘術的及び占星術的に掴み切れていない。西村賢太が亡くなったのは2月で、それは石原慎太郎の直後で、3月には松村雄策が亡くなった。菊地成孔と…

サン・ラーは教祖(グル)か?

サン・ラーの伝記にも名前が出てくるジーン・トゥーマー(Jean Toomer 1894-1967)というアメリカの黒人作家は、グルジア出身のオカルティスト、神秘思想家で、東洋の〈グルイズム〉の元祖のような存在であるG.I.グルジェフ(1866-1949)に傾倒した時期があ…

A Love Supreme

大学で孤独にスピリチュアルにハマっていた頃、一時的に世俗的な音楽を受け付けなくなって、クラシックばかり聴いていた時期があった。バッハとかモーツアルトのミサ曲とか、ベートーベンの後期弦楽四重奏などを集中的に聴いていた。 そういう時に、ジャズで…

サン・ラー(Sun Ra)年譜(暫定版)2(+雑感)

私の音楽に耳を傾けていてくれれば、人々はエネルギーを得る。 彼らは家に帰り、おそらく15年くらい経ってから言うだろう、 「15年前に公園で聞いたあの音楽は素晴らしかったなあ」と。 サン・ラー 1942年 28歳 徴兵拒否のための収監・懲罰から帰還し、…

サン・ラー(Sun Ra)年譜(暫定版)

ソニーはP.D.ウスペンスキーの「A New Model Of the Universe(新しい宇宙像)」にとりわけ感銘を受け、特に進化論のような重要な事柄における科学的推論の限界と、客観性と主観性と呼ばれているものの限界を超え、そうしなければ回答不能と思われる問いに答…

Grace and Void

恩寵は充たすためのものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしか、はいって行けない。そして、その真空をつくるのも、恩寵である。 シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」(田辺保訳、筑摩書房) 自分自身の中に真空を受け入れることは、超自然…

Young, Gifted and Blue

何をするにも、例えばお金がなくてもブルースはいつもいっしょにいる。ちょっと羽目を外したい時にもブルースはそこにいる。結婚してる男が夜遅く車で帰ってきて、奥さんに家に入れてもらえない時、猫がニャーンと鳴いている。わかるだろう、そういうときに…

大谷能生年譜(超ウルトラ暫定版)

1972年(昭和47年) 6月29日、青森県八戸市にて出生。 1987年(昭和62年)15歳 中学時代にジャズの魅力に目覚める。 1990年(平成2年)18歳 青森県立八戸高等学校卒業。横浜国立大学教育学部入学。のち中退。 大学ではモダンジャズ研究会(YNU MODERN JAZZ S…

Nobody Before Me

大友良英と大谷能生の文章が読みたくて『阿部薫2020 僕の前に誰もいなかった』を読んでいたら、通勤電車の中で阿部薫を聴いているという人がいて、真似してみたらすごくよかった。 今まで、満員電車でイアホンで聴く音楽で最高だったのはVelvet Underground…

My Playlist 2022

この退屈な国には もうお金がないわ この退屈な男は もうお金がないわ あのね、どうして今は景気が悪いの? 資本主義はきっと恋愛よりも難しいのね ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺/SPANK HAPPY (2002年) 二十年早すぎたバンド。 大谷能生「 散文世界の散漫な散…

たぶん今年ベスト

仕事の帰りに大谷能生「 散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む」を読んで何となく啓発された気分になっていたら、地下鉄の階段を上りながらイアホンから流れてきた曲に泣きそうになり、泣いてしまった。何か有名な曲のカバーだと思った。 何の曲かとス…

大友良英年譜(暫定版)

1959年(昭和34年) 8月1日、横浜市で生まれる。保土ヶ谷区明神台団地(41号館406号室)で育つ。 テレビから流れる「シャボン玉ホリデー」のクレイジーキャッツとザ・ピーナッツ「スターダスト」を聴き、「サイボーグ009」に憧れ、「ウルトラQ」に慄く。 3…

菊地成孔年譜(暫定)3(2000~2004)

※ここから先は活動内容が多種多様過ぎてとても網羅しきれないので(まあ以前からそうなのだが)、極一部の活動に絞った。 2000年(平成12年)37歳 1.19 SNAIL RAMP「FRESH BRASH OLD MAN」 1.29 pizzicato five「pizzicato five in the bag」 2.2 Ahh! Folly…

調子悪くてあたりまえな最低な奴さ

「調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝」(リトル・モア、2021) 「内田裕也 俺は最低な奴さ」(白夜書房、2009) 近田春夫と内田裕也は共に、〈はっぴいえんど史観〉もしくはロッキン・オン・ジャパン史観に毒された(?)自分にとっては、よく分からない謎…

菊地成孔年譜(暫定版)2(1995~1999)

1995年(平成7年)32歳 3.15 SPANK HAPPY「空飛ぶ花嫁」 3.17 めいなCo.「遥かな時代の階段を」 4.5 Wildjumbo "Great" Rhythm Section「WILDNIGHT at SPEAKEASY」 徳間ジャパンに、小西さん、桜井鉄太郎さん、窪田晴男さんの3人が「ワイルドジャンボ」とい…

菊地成孔年譜(暫定版)1963~1994

※本で読んだことやラジオで聞いたことの記憶に頼っての記録なので極めていい加減(出典に当たれるものはなるべく当たった)。当然ながらウィキペディアをはじめネット記事を大幅に参照したため厳密な事実関係との整合性は不明(そもそも紙媒体における本人の…

Valley King

栗原 裕一郎、大谷 能生「ニッポンの音楽批評150年100冊」 (立東舎、2021) Jazz Dommunistersのファンである身としては、寒くなると冬眠したい。 でもこの本は面白く、特に前半はペリーの黒船から始まり岩倉使節団とか、面白い教科書(形容矛盾)を読んでい…

Grace

原点回帰というか、あまりにもそのまんまの新曲が出た。インドは彼の魂のふるさとだから何の違和感もないどころか、なぜ日本に生まれてしまったのだろう、というくらいにハマッている。 例の映画のサントラで順風満帆なキャリアに少し陰りが差したような気が…

ブライアン・ウィルソン自伝

「ブライアン・ウィルソン自伝」の原書をkindleで購入し、邦訳書も読んでいる。 マイケル・ジャクソン「ムーンウォーク」やマーヴィン・ゲイの伝記のときにも書いたように、洋楽ミュージシャンの伝記のたぐいには邦訳に問題がある場合が多く、原書に照らすと…

How Deep Is The Ocean ?

ポール・ウィリアムズ 『ブライアン・ウィルソン&ザ・ビーチ・ボーイズ 消えた「スマイル」を探し求めた40年』 (五十嵐正訳、シンコーミュージック、2016)を図書館で借りる。 1948年にボストンで生まれ、”最初のロック評論家””ロック・ジャーナリズムの父”…