INSTANT KARMA

We All Shine On

音楽関係

How Deep Is The Ocean ?

ポール・ウィリアムズ 『ブライアン・ウィルソン&ザ・ビーチ・ボーイズ 消えた「スマイル」を探し求めた40年』 (五十嵐正訳、シンコーミュージック、2016)を図書館で借りる。 1948年にボストンで生まれ、”最初のロック評論家””ロック・ジャーナリズムの父”…

Long Promised Road

「ベイビー・ブローカー」を見た日にもう一本見たのが「ブライアン・ウィルソン/約束の旅路」。 この映画(ドキュメンタリー)は見る前から絶対に外さない確信があった。 ポップ・ミュージック史における二大天才の一人(もう一人はビートルズの存命中のあ…

I ME MINE

毎月四名ほどでの集まりがあって、最近はZOOMでやることが多い。 自分にとっては、オンライン会議が普通の会議と一番異なるのは、自分の顔が見えるということだ。集まって話をする場合は参加している自分の姿を意識することはあまりない。しかし画面にずっと…

やまたつ

あーなんでこんなやつ (はー)思ったときもある でも 夢見る2人目指す“まりやとやまたつ” 清水翔太「Lazy feat. ASOBOiSM, Kouichi Arakawa」 「西村賢太お別れ会」で爆上がりしたアクセス数(とはいえせいぜい数百レベルだが)がいい感じに下がって来たので…

Sweet Dangerous Perfume

ブルータスの山下達郎特集が思ったよりもすごいので驚いて感動している。 ここまで充実した総括をしてしまって、これからどうするのかと余計な心配までw 山下達郎については、きちんとした記事を書いてみたいとずっと思いつつここまできているので、新譜SOF…

私小説とケンドリックとトール

もう日本は経済的に大きく浮上することはなく、ジリ貧に陥る一方と思われるので、これからは経済的な豊かさ以外のことに主な喜びを見出していくしかない。そんな時代にあって、貧困や苦しみの中で何気ない日常生活に生きる歓びを見出すことの価値を教えてく…

I Want You

Man, no wonder our lives is caught up in the daily superstition that the world is bout to end 世界がもうすぐ終わるっていう迷信に日々俺たちが囚われるのも無理ないよな Kendrick Lamar - A.D.H.D. ケンドリック・ラマ―Kendrick Lamarの新曲がマーヴ…

天使のサンバ

小坂忠は、細野晴臣を聴いていく中で聴いた。 日本のロックの最初期、細野らと結成した「エイプリル・フール」のボーカルとしてスタートし、なんといっても代表作は「ほうろう」と思う。これは70年代ロックの名盤のひとつ。 名曲「しらけちまうぜ」を小沢…

Oops I pushed by luck

河瀨直美監督の東京2020オリンピック映画の音楽を藤井風が引き受けたことについて、やはりファンの反応は二分されているようだ。 歴史的な大仕事を任されたことに対して大歓迎の声がある一方、オリンピックという国家プロジェクト、しかもとりわけ批判の大き…

The Sun and the Moon

河瀬直美が総監督を務める公式映画『東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B』の予告編が公開。メインテーマ曲は藤井 風が担当することも明らかになった。 表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たちを描いた『東京2020オリンピック SIDE:A』…

人気者でいこう

藤井風が12歳のころから投稿している演奏動画と、兄と一緒にsolakazeというアカウントで投稿している演奏動画で公開されているカバー曲を一覧にしてみて、びびった。 何がって、昭和歌謡の多さに。 本アカ(Fujii Kaze名義)で投稿しているカバーは、洋邦含…

Not Particularly

MUSICA「藤井風8万字インタビュー」の中で面白いと思った発言を挙げていくと百三十個以上出てくるので、その中から数点だけ絞り込んでみたい。 「もうええわ」という曲について、「手放す」ということがテーマなのでは、と尋ねられたときの答え。 何かを手…

KAZE MUSICA

「MUSICA」2002年5月号に載っている「藤井風8万字インタビュー」を読みたくて早速購入。 気になる箇所をマーカーでチェックしながら一気に読む。こんなにミュージシャンのインタビューを熱心に読んだのは、「ロッキン・オン・ジャパン」でエレファントカシ…

ウェシェゲロベベアン

亮二はビートルズを聴いていたのだ。真剣にジョン・レノンを、五年間聴き続けていたのである。なにかがあるというのなら、このまま黙ったままで卒業するわけにはいかなかった。 松村雄策「苺畑の午前五時」 松村雄策のイターナウ「今がすべて」のCDが届いた…

Eternal Now

例えば、全く何もしないでもいいというような休みの日が一日出来たとしたらならば、いったいどのように過ごすか。先ず、押し入れの奥にしまいこんである、莫大な量のビートルズの写真の切り抜きを持ち出してくる。雑誌のビートルズ特集号も出す。ビートルズ…

追悼松村雄策を読む

「ロッキング・オン」の最新号で松村雄策の追悼記事が載るというので読みたくなった。本屋で買いたいと思ってもなかなか町中に本屋というものがない。職場の近くにあった本屋も去年の今頃に閉店してしまった。 仕方がないので新宿の紀伊国屋書店に出向く。こ…

Still Life

BIGBANGが4年ぶりカムバック。K-POPはほとんどヨジャしか聴かないが、ナムジャグルではBTSよりEXO、EXOよりBIGBANGが好き。ダンスやビジュアルより曲重視。 BIGBANGはスンリがやらかして5人が4人になってしまったが、なんだかTOPも去っていくような気配を漂…

Gamble

昔「日本で最も歌唱力が過小評価されている歌手」と山下達郎が評したことでその実力が認知され、いまや誰もが「日本で一番歌のうまい歌手の一人」として認知している元・安全地帯のボーカリスト・玉置浩二と同じように、今「日本で最も過小評価されているミ…

Without You

松村雄策の死について早川義夫が何かコメントしていないかと思って公式サイトを見るが、特に更新されていなかった。逆に心配になる。 昨日からまたドアーズを聴いている。今日はジャックスを聴こうと思う。 松村雄策の音源はサブスクにはないし、CDも持って…

The Lord Notes On Vision(5)

ジム・モリスン詩集より 錬金術師は人間の性的活動の中に世界の創造、植物の生育、金属の組成との符合を見出す。彼らが雨と大地の結合を見るときには、それをエロチックな意味で、性交とみなしている。これは自然界のあらゆる領域に拡張される。すなわち彼ら…

The Lord ― Notes On Vision (4)

The Lord ― Notes On Vision James Douglas Morrison マイブリッジはフィラデルフィア動物園から動物の被写体を、また大学から男優を得て来た。女たちはプロの絵描きのモデルだったり、女優や踊子たちもおり、48のカメラの前を裸で行進した。 映画はある種…

The Lord - Notes On Vision (3)

古代ローマでは、その潜在的な肉欲が権力の脆弱な秩序を脅かしていた放埓な男たちの疑わしい健康法のために、売春婦たちは公道の上の屋根に晒されていた。貴婦人たちが、顔をマスクで隠し、裸体になって、自身の密かな興奮を求めてこれらの恵まれない眼差し…

The Lord - Notes On Vision

ジム・モリソン詩集『The Lord―Notes On Vision』より 古代の共同体では「よそもの」は最大の脅威と感じられた。 出歯亀(voyeur;覗き屋)は自涜者であり、鏡は彼の記章、窓は彼の餌食だ。 男性器は小さな顔であり、盗人とキリストの三位一体を形成する 父…

ジム・モリソン詩集『The Lord ― Notes On Vision(神―視覚〔ビジョン〕についての覚書)』

ジム・モリソン詩集『The Lord ― Notes On Vision(神―視覚〔ビジョン〕についての覚書)』より。彼はこの詩集を1970年に自費出版で出し、知り合いに配って回った。 われらの崇めるところを見よ。 「演者たち」―子供、役者、賭博者。 子供や原始人の世界に偶…

Dear Jim

「国民は浮かれ騒ぐべきだ……全ての労働、全てのビジネス、全ての権威が停止する、完全に自由な一週間。それが始まりになるだろう」 ジェームス・ダグラス・モリソン(1943-1971) 『ドアーズ 結成50年/最も過激な伝説』(KAWADE夢ムック 文藝別冊)の野澤収イ…

同じこと

早川義夫と佐久間正英が一緒にやっていたのは知らなかった。 佐久間といえばエレカシがエピックをやめて『ココロに花を』で再デビュー(?)するときのPDとして名前を知っていた。とにかく売れ線のバンドを手掛けるというイメージだった。宮本浩次は当初佐久…

Doors of Perception

最近ドアーズばかり聴いていて、ドアーズについての情報を求めてネットを漁っていたら、ジム・モリソンの妻パトリシア・ケニーリーが今年の7月に75歳で亡くなっていたのを知った。 ジム・モリソンの恋人と言えばパメラが有名だが、付き合ったのはパトリシア…

Minor Request

八十年代に放送されたテレビ番組『ロック大全集』をVHS録画からDVDにダビングしたのを見返す。 今となっては時系列的にはちょっとおかしな編集も多い。ストーンズの「オルタモントの悲劇」の映像の後にキンクスやらハーマンズ・ハーミッツやらの映像が出たり…

ロック大全集

僕が十代のときに動くジミヘンドリクスやジムモリソンやジャニスジョプリンを見て感動したテレビ番組は、『ロック大全集 All You Need Is Love Part2』という深夜に放送された番組であることが分かった。VHSビデオテープで録画したのをDVDにダビングし…

格付けなんてものに

「みのミュージック」というユーチューブが今の人に向けてロックの紹介者になっているのか。チャンネル開設者の「みの」という若者は、いかにもロックミュージシャンという容貌で、チャーとかチャボ(仲井戸麗市)とかを連想させる。話術が巧みで聞いていて…